Enter The Void

1991, Tokyo. A trader from the country side. Book

イジメとポリコレと私

 部屋とYシャツと私みたいにファンシーに並べるにはちょっと意味が分からないし闇が深い。

 

そう、ちょっと意味が分からないし闇が深い。その割には安定的なアクセス数を叩き出していたこのブログが、最近はじめてZEERO・アクセスを叩き出した。

 

「自己満足だから~☆彡一日にひとりでも見てくれたらファンのみんなありがとぅ☆彡」…と普段の例に漏れずスカしていた私も、い、いいい、いいや待って、ゼロ…?ゼロ…?ゼロはやばくない…?なんでゼロかな…?一応小一時間割いて生み出した駄作…?ゼロ・アクセスは辛いかな…?きっと通信障害~!!☆☆と案の定舌の根も乾かぬうちにふぁびょりだして自己弁護してしまった。

※なんとなくリンクを踏んだらファン扱いされてしまったみなさまには心よりお詫び申し上げます。

というのも、最近言葉もテーマも霧のように散らばってシュッと吐き出されて霧散して湿っただけの陰湿なブログになっている自覚はあったからである。

 

 

とはいえ、センセーショナルな首記の件はなにも今さらいたずらに人目を引こうというのではない。今日の私が書きたいことは、吐いて、寝込んで、欠勤して、Twitterしかできなかったら世間の論争が見えた、そのことなのである。

(冒頭に500字 x 10min…)

 

というのも昨今わが国では諸外国から三十年遅れでモラルの"Moovement"の波がきている。これまで社会が大手を広げて受け入れてきたある種の差別的な発言は、CoolでもSexyでもFunでもないということにみんなが気づき始めている。

 

私達の国はインターネットの回線速度と共に「これは言ってはいけないこと」のボーダーラインの入れ知恵を手に入れた。けれど、ポリコレ島の生まれたての赤ちゃんである私達にはボーダーラインのグレーを吟味するだけの目は恐らく育っていないだろう。表向きには清潔で整った単一民族の島国で育ってきた私達には、なぜ別の社会がそれを黒としたのか、その本質的な意味合いを実感することが非常に難しいのだ。

だけど、それがイケナイ、黒い、ということだけ知っている…。そしたらどうなる?

 

まあ、グレーな発言をした相手をただただ糾弾し叩き続けることになるよね。その棒は所詮社会を導くCorrectnessでもなんでもなく、ただのイジメの域を越えられないってことを私は言いたいのさ。

 

今、お笑い芸人さんが猛烈な勢いで叩かれている。

たぶん最近まで差別がいけないなんて知らなかった人たちからも大喜びで叩かれている。

 

勿論差別発言をした芸人さんは、国際化していく世界の中で肌の黒い人に「漂白剤をかける」と言い放ってしまった自分のパンチの意味も、重みも、分かっているはずがない。けれど、ボーダーラインを知っただけで彼女たちを叩きまくってる人たちだって、実は芸人さんの本当のパンチの意味も重さも、分かってないかも知れないよ。集団心理は恐ろしい。

 

もちろんこれを書いている私だって、アメリカン・アフリカンの想像を絶する歴史も今に続くカルチャーや実際に暮らしも、本や映画からかき集めた知識でしかない。

胸をはって言えることなんてない。ただ、言葉も暮らしも不慣れな外国で人種差別を受ける苦しみと悲しみだけは少し分かる。地中海でも、アジアでもあったからね。

 

個人を無視して相手からむんずと貼り付けられたラベル越にイジメられるというのは、本当に悲しい経験だ。根こそぎ自尊心が奪われるような経験だ。

私が外国で経験したもうひとつの差別は、実は人種差別なんかよりももっとずっと堪えた。

私のルックスからセクシャリティを予測したスペイン人の特別支援の教師にクラスでちょっとした嫌がらせをされのだ。彼は私が下のクラスから上がってくるやいなや、私の最初の自己紹介で「Because she likes girl」とニヤニヤ言ったんだよ…。

そして、私と接点が多かった年下のクラスメイトにむかって、「(彼女は同性愛者だから)Be careful!!!」と言い放ったのよ。あの時の彼の真剣な表情と大きな声が忘れられません。

 

前者の低俗なヤジは許すにしろ、後者の忠告は本当に堪えた。

彼は真剣に私のことを危険だと言って、本当にクラスメイトを案じて近づくなと忠告したのだから。(実はマルタではうすっぺらい苦労ばかりだったことがバレてしまうね。フィリピンは思い出の宝庫なのに。レズから殺されかけたけど。)

 

いずれにしよ、これから私達の国は沈んで転覆していくはずだ。

Social WelfareのSystemなんて崩壊してしまうだろうし(2040年に国の医療費負担が倍になる)、反面、寿命も延びていく。

人と人の繋がりはとっても希薄で電子回線そのものの速度で接続切断されていくし、そんななかでお互いイジメ合っている暇はなくなるはずだ。

 

なぜいけないのか、どうしたら良いのか。そこにフォーカスして建設的に対応していくべきだろう。グレーな連中をイジメるだけでは、未来は暗い。