Enter The Void

1991, Tokyo. A trader from the country side. Book

増税と台風とまちおこしと

推定中心気圧915hPaの平成トップクラスの台風が近づいていますね。

過去に甚大な被害をもたらした台風のサイズは910-940hPaだそうですから、その恐ろしさが窺えます。私の上司は発電機等などを買い込んだらしく、社員にも水や食料の保管を喚起しておりました。さて、三連休はどうなるのでしょうか。

 

2020年の東京オリンピックまでカウントダウンが入り、世間は消費税増税のパンチを食らいながらラグビーの世界大会に大盛り上がりでございます。そんな中で公開された「ジョーカー」は連日の大入り。後のヴィランである主人公は徹底した社会的弱者です。ああ、こうして静かに荒廃していく日本で揺蕩う日々。時代のうねりを感じる日々。みんなどこへ歩いていくんだい。死に決まってるか。でもその前に行くところがある。そこにみんなで笑って行くことが抵抗だ、と思いはじめたのでした。

 

 

さて、わたくしは長らくお仕事以外は燃えカスの様な人生を送っていたのですが、日本を初めて飛び出した直前までなんちゃって地域おこしのチームに入って毎週上京してレズ活動をするくらいアクティブな青年でございました。

その地域おこしチームのプランというのはシンプルでイージーなものでした。

様々な地域活動家に会いに行って学んだ後にオリジナルの企画を成功させるという手軽さで、県の予算が入った青年育成企画だったのであります。

 

現在のわたくしを知っていただいている方々からすれば「日本嫌いのお前がなぜそんな酔狂なことを」と突っ込まれてしまいそうですが、まあ実際問題その通りです。私はそもそも地元に愛着がなく、コンビニしかない田舎で育つ悲惨さを身に染みて育ちました。私自身一時は随分な不良だったのですが、妊娠とイジメくらいしかすることがないんです、田舎って。

 

運動部に入って学級委員長などを務める傍ら、一歩家に帰れば映画や本や音楽ばかり。

自転車で片道30kmも走って映画の借りられる町や、海まで逃げ出しました。そういったカルチャーやインターネット越に微かに触れられる英語が天の声だったのです。睡眠も忘れて大好きな海外の音楽を聞きながら読み書きに没頭することもしばしば。

 

まあそんなわけでそもそも生意気でニューヨークに逃げ出してやると日本に呪詛を吐く子供だったのですが、ある日心から虚脱感を覚える出来事がやってきます。

それは教育機会の不均衡を痛感したことでした。

田舎の子が大学受験を目指して予備校に通おうと思うと、その選択肢自体が驚くほど限られるばかりか膨大な交通費・授業料がかかるのです。今思えば幼い話ですが、そんな事態に直面した時に生まれて初めて本物の不平等、生得的な環境で未来が規定されることの恐ろしさを痛感しました。

 

その経験がバックグラウンドのひとつになったのか、私は田舎で知識銀行の仕組みを運用するという密かな妄想をもったのです。

 

ある大人が自分の得意な分野の授業を開催します。メインの目的は学校に行けない子供にも勉強の面白さ・知識の強さをシェアする為です。すると、講義をした大人の口座にポイントがたまります。今度は大人はそのポイントを使って別の先生の口座を無償で聞けるなどの特典が付与されることにしましょう。そうすると無償で楽しい知識が回るのです。恐らく、愛や尊敬やご縁んも口座に溜まってまいります。世界は広いし君は君で良いんだと田舎の子供に伝えたかったのです。

 

もしも私がなにかを開くならMake devil prayという名前をつけたいな。

悪魔の方を祈らせてやれというMadonnaの歌からの引用ですけど。

みんなで団結して悪魔の方に祈らせましょう。これからも生きる為なら無い知恵をいくらでも絞るつもりです。這った血の跡が誰かを救う可能性もゼロじゃない。

かくしてわたくしは仕事以外は燃えカスの女から、それ以外の人生でも燃えカスへ進化しようと踏み出しているのであります。