Enter The Void

1991, Tokyo. A trader from the country side. Book

君が憂鬱なのはセクシーが足りないせいさ

今日は貴重な四連休最終日です。雨の降りしきる田園風景を朝一番のローカル線で駆け抜け、「ゴッサム」呼ばわりしている都市部へせっせとやっとこさ帰ってきました。ありがたい祝日の朝七時半。金髪で厚化粧の淑女とアセトアルデヒドにまみれた赤ら顔の紳士の組み合わせが点々とする駅構内。この美しいとはお世辞にも言えない風景の既視感に安堵する。そうして私は今週も「あぁ、おら、おらの場末に帰ってきたなあ(愛を込めて)」と実感しながらいつものジムへ向かったのであります。

 

 

しかし、トラブルはその後だ。

 

 

私は今日、今世紀最大級のPMS(月経前緊張症候群)につかまっていた。

 

スターバックスでドリップコーヒーを頼むと二杯目が150円(税抜)になることを良いことに、日に二度も世話になってレ・ミゼラブルを読了するなど身の丈に合わないハイカラなことをしていたものの、帰るころには自分の身体が総重量2tの鉛に感じられ、憂鬱で足が上がらず、曇天の中 惨めにけっつまづいておりました。まさにミゼラブル。

 

昨日まで晴れやかに未来に思いを馳せていたというのに、一度この症状が出てしまうと世界は鮮やかに暗転する。ああ私は陰惨で一抹の希望も見いだせない人生を歩む、どうせ生涯一度たりとも愛されずに死んでいくドブネズミなんだ…。

 

 

 

 

上記の通り、ホルモンのエラーでシナプスイカれたときの女というのは、まったくもって正気ではないのです。

 

 

 

足が上がらない帰り道、一体この症状を霧散させる最も有効な対抗策はなんだろうと真剣に考えた。第一にアルコール。みなさまもご存知の通り、シナプスイカれた病んだ人間にアルコールは毒物中の毒物だ。悲しみで荒れている胃は更に荒れ、一時の浮遊感の後には離脱症状という名の宇宙規模の憂鬱の揺り戻しがある。

一度あの虚しさを味わった人間は、その繰り返すくらいなら死んでやると一滴も飲まなくなるか、はたまた離脱症状を味合わいたくないが為にベッドに突っ伏して永遠に飲み続けて神様のところへ逝ってしまうのだ。エイミーの様に。

 

 

ああ…人間って生まれた時から不可逆性と予測不可能性の中で死へ向かって歩いていて毎日はこんなに脆くて苦しいのにどうして生きているんだろう…分かる…?考えてたら死にたくなっちゃった…。(※私はPMSという名の一時的な病気です)

 

 

 

 

 

冗談はさておき、第二の対抗策は消費。

 

買い物をする。食事をする。サービスを受ける。体験を買う。なんでも良い。金銭を対価に憂鬱な暮らしに強制的に刺激を与え、一時的に苦しみから脱却するのだ。

これも恐らく誰もが日々の中で繰り返し経験しているように、ローリスク・ローリターン。一時的な目くらましだ。気分転換としては強力で価値もあるだろうけど、本質的な幸福を考えたとき、金で買えるものにあまりにも頼った生き方は、結局は金がない限り幸福になれない魂の永遠の飢えを生み出すだろう。

 

 

 

そして思いついた第三の対抗策。一体吾輩はなにがあったら憂鬱の雨の中を抜け出すことができるのか?!それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバリ、セクシーだね。

 

 

 

「もしもし、こちら自殺STOP委員会です」

「もしもし…Danです…自殺STOPサービスの申し込みをお願いします…体が鉛の様に重くて歩けないんです…どうせ死ぬのにどうして私はこんなに悲しい思いをして戦うのですか…もうなんの希望も見いだせません…私にはなんの支えも救いもありません…」

「はーい!申し込みありがとうございます!今すぐあなたのもとに自殺STOPガールを派遣します!裸のきれいな子があなたを一日抱きしめて一緒に眠ってくれます!」

「ありがとう…本当にありがとうございます…」

 

 

 

ぜひ社会福祉の一環として税金でお願いしたいですね。

 

 

 

 

 

こんな妄想をするにあたり、「あ、セクシーだ。セクシーこそが人間を癒すんだ」と実感したよ。無害!健康被害ゼロ!離脱症状も恐らくなし!なんて健康でインスタントなホルモンなんだ、セクシーよ!

 

 

 

僕らが元気がないのは、僕らの人生に裸かお金か愛が足りないせいさ。

 

たぶん、きっとね。

 

 

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