Enter The Void

1991, Tokyo. A trader from the country side. Book

神は社内ニートに違いない

もやしや白菜を筆頭に定番の経済的な食材をむんずとつかんで買い物かごへ放り込んでレジへ駆け込んだ。その間、見事五分。帰宅後、急いで丸形のジップロックへ料理を放り込み、並行してレンジでチキンをチンする。オリーブと葱と一緒にチン☆して固くなったチキンを食べると美味しいのだと、私の百倍はズボラな母に教わった。

 

右寄りの元都勤めの夫との関係が冷え切った今、彼女は田舎の平屋でレンジと携帯とだけ話しているのかも知れない。お分かりだろうか、老いた小動物を眺める哀しみ。私の雑記帳に好き勝手並べることが許されるのであれば、私には「社会的に弱い」哀しみといものが真のところでどういう形態をとって紙一重で存在しているものか、ほんの僅かに想像ができる気がしてならない近頃なのであります。

 

小動物の様な親と言えば、私は平日の夜中に楢山節考を読んでしまって止まらなくなって大泣きしたことがある。姥捨て山の話だ。夏目漱石は作中で可愛い猫をよっぱらわせて甕に落として殺したから私があの世に行ったらもう一回彼のことを殺してやろうと思っているが、深沢七郎は何故あんなにもリアリティ溢れる醜く哀しい話を書きやがったのか思わず逆恨みしてしまいそうになった。感謝されこそすれ恨まれる筋合いは毛頭ないわけだけど、ストーリーラインの恐るべき説得力にそれだけ感情が揺られてしまうということなのです。Danちゃん推薦課題図書 list in. 

 

そうして急いでシャワーまで終えても時刻はまだ八時半だった。超絶に優秀な「Week dayのなにも無い日」ではありませんか…。自由な時間を手に入れてふっと文字を追い出した瞬間、気圧計よりも優秀な私のナイーブ・バディが片頭痛と吐き気に見舞われて全力で故障してしまった。もう、信じられないッ!特急で手を動かして自由時間を手に入れたのにッ!こんな形で邪魔されるなんてマジ神様リームー。まったく地球で社内ニートをしているおまえが私たち可憐で繊細な生命体の邪魔して良いと思っているのか?私なんて生まれた時からゴリラに見せかけて滅茶苦茶フラジャイルなんだぞ。

 

私を神にしてくれたなら間違いなく気圧を殺す。地震も殺す。台風も殺す。津波も殺すし竜巻も殺す。皆殺しにする。仕事のできない神に代わって今すぐシリアル・キラーになりたいくらいだ。(しかし戦争や差別といった人間同士の悲しみを殺すには、なにを殺したら良いのでしょう。…人間ですか?)…いや、この言い方はいくらなんでも野蛮人過ぎて周囲からニンゲンが消滅してしまいそうだから、下記の如く書き換えましょう。私を社長にしてくれたなら間違いなく気圧をクビにする。地震も契約打ち切る。台風も左遷するし津波は僻地の営業所に異動・島流しにする。

 

30分経ったので今日はこの変で呪詛を放り終わろうかと思います。最近南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…。

 

ああだめだ。気圧、辛い。

(そうして自殺ストップセクシー派遣ガールの妄想に戻り50コマ戻る。)