Enter The Void

1991, Tokyo. A trader from the country side. Book

もう忘れなさい

先日「話をはっきりさせてこい!」とむちゃぶりされて仕方なしに訪問した客先を上司と再訪。およそ十一億円の案件である。「一台一億円だって~!wこの製品のことなんにも分かんねえのに~!w」

 

…とだんちゃんに素顔見せまくりんぐな上司ですが、先週海外出張から帰ってきて以来菩薩の様になってしまって「どうされたんですか?出家からの解脱でもされたんですか?」と聞きたくなる毎日である。まさか天が彼を浮世から極楽浄土へ連れ去ろうとしていないことを祈っているわ。この出会い。私にとっては運命です!私はあなたの下で、何度でも転んで起きて、そして新しく、もう一度人生を、始めたいと思っています。身ぎれいになって。

 

 

 

求めては諦めて大人になってきたあなた。もう忘れなさい。大丈夫ちゃんと、時は過ぎていくから。

 

 

私はもうずっと椎名林檎のマ・シェリを毎日半信半疑で聞いている。彼女が歌のなかで優しく語りかけて慰めてくれるような穏やかな日々なぞ訪れる気もしないのに、それでも慰められる。

 

だけど、近ごろ、ようやく彼女が歌う通りに思えるようになってきた気がする。

 

本当に飛ぶ様に時は過ぎていく。間違っていると心の奥で分かっていてもやめられない習慣もあれば、きれいに終わりにできること、きれいに去れること、きれいに始められること、きれいに続けられること…いや、そんなこと、実際はなかなかないもんで。地中海がいまだに胸を締め付けますし、昔支えてくれた女性の不在がやけに目に染みることもある。

 

相変わらずノートだけは綺麗で暮らしは汚泥。泥臭くむかでみたいに生きてきた~。このままじゃ命がいくつあっても、足りないなあ。キリがないなあ。腹をくくらなければいけないなあ。そう思ったとき、ようやく新しい一歩を踏み出せた気がする。半熟のゆで卵が日進月歩で上手になったし。

 

私はどうやら憧れていた仕事に就いたようだ。そして、凄いチャンスを握っている。

 

あの頃出せなかった答えも、今ならこう断言できる。

あなたが昔愕然としたように、「たった一人アパートに帰って」、「抱きしめてくれる人が誰もいない人生でも」、「それでも」私の答えはYesだ。このビジネスの世界に呼ばれたなら、躊躇いなく飛び込む。道半ばで戦死しても悔いはねえ~!って、そんな一日一日が訪れますように、いや、必ず訪れるだろう。それは自分で切り開いてくもの。みんなで作ってくものなんだもの~。

 

たぶん。