Enter The Void

最近はジャズとちひろさんに夢中です。

あいりん

 

居酒屋で覚醒剤を売るな!

 

どんな町やねんと思いますが、ここはかの西成でございます。大阪、西成が大好きに大好きになってしまいましたので、楽しかった記憶を雑に書いていきます。

 

ここ三か月の空白はさておき、(会社がちひろさんのライブ100回分の特別賞与をだしたことくらいしか楽しい話題はありませぬ…)今回は大阪・三重へボンビームチャ旅へでてきました。車谷長吉赤目四十八瀧心中未遂が好きなので、赤目へ行ってみたかったこと。そしてついでに伊勢・鳥羽。大阪では澤野工房さんへ行きたかったのです。

 

26日に出社してそのまま小田原に一泊したのですが、小田原は立派な駅舎ながら表に出てすぐの通りで風俗の呼び込みをしています。駅の目の前、明らかに連れ込み宿じゃんという風体のホテルがあり、私はそこに一泊して翌朝青春切符へ三重に向かいました…。暗く、淀んだ夜の宿場町の雰囲気。

 

最初はぎょっとしたこのホテルですが、中はクラシックで凄く良かった。

こんな鍵穴、今時ないよね。

 

そして、朝の小田原~熱海間の朝焼けの海はちょっと本気で感動してしまうくらい美しかったです。思わぬボーナス!

 

しかし、最初の壁は熱海~浜松間の東海道線に耐えること…。

なにがつらいって短くボックス席のない汚い車両。そして乗客のマナーかな…。(ディスってるけど常磐線も悪名高いから許して。)なんとか地獄の区間を乗り越え名古屋について、もうすぐ伊勢だ~!と喜んだのも束の間、名古屋~伊勢市間は今度こそ本当の地獄でした。もう、すごい人!しかもみんな大荷物だから、なおつらい!隣の人は確実にアル中…特有のすえた匂いが…。本当は名古屋から近鉄使うのがスムーズみたいなんですけど、JRがたまに特別快速出してるみたいで。しかもこれが、たったの2両。伊勢参りで需要あるのに…。ちゃんとやるか廃線にしや…。なんとか耐えて13時頃に伊勢市駅につきました。

 

ってこんなどうでも良いこと書いているうちに1000文字浪費しているので、スキップして大阪にうつろうと思います。三重はなにもかも楽しく素晴らしかったとしか言えず、読んでいて面白い体験ではいかと思うので。赤目四十八滝が恐ろしい場所だったというのはいつか書きたいですが・・。ここまでを読んで「やっぱり私は新幹線で行くわ」「大人しく名古屋からは近鉄つかうわ」と思ってくれた方が居れば幸いですね…絶対その方がいいから。

 

私は大阪は今回がはじめてだったのですが、駅を降りてすぐおっちゃんが路上で平気で酒と煙草を片手にフラフラしていたんですよね。ってか寝転がってます。大阪は大地が灰皿の件了解かしこまりました~この殺伐とした雰囲気はまるでPhilippines…好き…って思ってたんですけど、後で謎が解けました。私かの有名な西成にホテルとってたんですよね…。てっきり鶴橋方面かと思っていたのですが…。どうりでゴミ箱の概念がないわけです…。

 

ホテルの隣は、こんな感じ。

我が目を疑いました。

おっちゃんが普通に中に入っていく。パンとおかゆが出るそうで…。

 

 

夕方に西成に着いて、ホテルから通天閣~道頓堀 (ミナミ)と歩いて梅田まで巡ったのですが、大阪の良いところは割と面白いところが半径5km内に集まっているところですね。一日でこれでもかってくらい見たかったところを見れてしまった感じです。

 

 

 

本当にぞうりやさんだ!!!!目があって怖くなって逃げた!!!!!!二階がCDショップになってたらしい!!!アホ!!!

 

 

翌日は朝と晩に思い切ってあいりん地区の方に入ったのですが、最初は凄いショッキングでしたね…。日本にこのようなスラムが残っていること、歩く人の退廃的なオーラ。

外国を歩いた時以上に怖かった。

 

夜に酔っぱらってふらふら西成を歩いていたら、いつの間にか見たことのあるあのぼんぼりと特徴的な照明が見えて来たんですよね。あれこれはやばいのでは…と思ったら既に遅く、思いっきり飛田新地に入ってしまいました…。

女の子が綺麗な照明の下で薄着で待っていて、やりて婆が呼び込みをしている歴史のある風俗街ですね。飛田は関東よりも閉鎖的なことで有名で、女が歩いていると怒鳴られるという地域です。

 

しかし、飛んでくる声は

 

「おにーさんどうぞ」「おにーさんおいで」

 

 

 

一向に冷やかしの女だと気づかれる気配がありません。

 

嘘ーーーーーーーーーなんでーーーーーーーー今そんなにパス度高くないじゃん普通に洋服ぜんぶレディースのAZULやでーーーーーーーーーファンデなんてディオールやでーーーーーーーーと悲しくなった反面、こんなにバングアップゴリラで良かったと思ったこともございません。

私は若者が密集する飛田の休憩地?を抜け、成人もしてなそうなのに生意気ねと怒りつつ、無事怒鳴りつけられることもなく「おにいさん」として逃げ切ったのでした…。

 

 

 

豚玉・キャベツ焼きが100円で凄く美味しかった。

そして変なスープも美味しかった。

 

 

こんな愉しい旅の最中に、ちょっと古い付き合いの子からとんでもない連絡がきていて、うっかり水をさされるところでございました。もうマインドが完全におじやん、おじ100%やんって感じで、心からびっくりしてしまいました。ヘンな方にいっても困るので、なんとか一切こちらとの関係のこと?には触れずに、彼女の窮状を案じるに留めましたが。

 

疾患や投薬の影響で酔ったような状態になって送ってしまったなら分かるのです。そしたら、翌日冷静になったときに謝罪しますよね…でも、一切ないので、ああいう人づきあいの仕方が地なんだと思う。そして、恐らく過去にも数名に依存して同じセクハラをしてきているとみた。この手の人って相手から好かれてる、喜ばれていると思い込んでるのか。

 

ふつふつと怒りと嫌悪感がわいてきます。

 

 

もう一件対応に困っている案件があって、なんだか精神的に正直削れてきてしまいました。昨日は宇都宮で楽しく飲んだくれてたよ。

 

私は自信をもっていたことがないので、こういう人たちの思考が本当に分からない。

なんであれ、好意的に応えてもらえると思い込んで連絡してきますよね?

それに、ぎゃーぎゃー好意向けて来るけど、本当は相手に関心がないのです。理想とか欲望を押し付けたいだけなのでしょうね…。でも、相手はアニメキャラじゃないんですよね。こういう繋がり方しかできない人が増えているのか?教えてフランクル

 

ちひろさんは本当にマジで毎日大量にこういうの受け取っているんだろうなと改めて思ってしまいました…。捌き方教えてくださいってラジオに投稿したくなっちゃった。まさかできないけどww この手の人ってFOが通じない。嫌がられているかな?って発想が一切ないから、対処しようがない…。

 

ある意味羨ましいわーーーーーそんな勢いで女の人に話した経験ないよ私ーーーーなんで抱いて貰えると思い込めるんだーーーーーー顔色伺い過ぎて、推し活とかぜんぜん楽しめなくて苦痛になるタイプだもんーーーーーーーーーー(でも好きだから行く。暫くは頑張る。いつまでもつかは分からない。笑 )

 

どうやって上手く収入を減らさずに彼らをコントロールしてるんだろうな…本当はオーセンティックなジャズミュージシャン(作家)がああいうコメントもらうのおかしいと思うんだけど…。

主戦場

noteを始めてからすっかりここにアクセスしなくなってしまいました。実は随分自分のなかで大きな存在だったのですよね。かれこれ5年程かなあ。

 

しかし、noteという奴には閲覧を稼がせる為の優秀なアルゴリズムがあるのか、ものの数回の投稿で既にこのブログの今日までのアクセス総数を超えてしまう勢いで…。それはもう「今まで私はここで一人で何をしていたのかナ…?」と虚しくもなりますね。

 

ただ、ここではあまり公に広く読まれることを気にせずに個人的なことを書くことができたメリットもありますので、引き続き徒然と「下書き」がてら投稿したいなと思う。

海にボトルを流す。誰も拾わないと知りながら。

 

さて、先日、いつも横目に見流しては削除していたビ〇リーチからのメールが偶然気にかかり、開いてみたところなんと間違って応募してしまいました。間違ったというか、同じタイミングに同じインパルスのレベルでアンビバレントな感情が湧き上がった結果、手は勝手にボタンを押したけど私はそうしたくなかった(つもり)ということです。(まどろっこしいわ)

 

そしたら人事の方から「あなたはぜひバイヤーの方で…」と願ったり叶ったりな連絡がきてしまったではありませんか…。相当辺鄙なところにある会社なのですが、調べてみるとTaiwanの巨大企業で更にビックリ。どこにどんなチャンスがあるのか分からないものだな。がいしって都会にしかないイメージだった…。

 

そうして応募先に返信をしようかうじうじ迷っている最中で、今日も忙しいのに就業間際にぐだぐだ意味のない電話が上からかかってきます。一通り話し終わってすっきりしたのか、彼はご機嫌で「じゃあ送るもの送ってあがってね」とご機嫌です。私の心は毎日、鉛になってしまったかのよう。そうしたら、また暫くして、残業をしている私のところに「ごめーんあれやってー」と電話がありました。

 

先日、ちひろさんが、「女性の怒りはスタンプカード方式。溜まったところで爆発します。男性は女性の気持ちは分からないと言わずに、何か気づいたらフォローしてあげてほしい」という意のことをラジオでお話されていたそうです。その時は「確かにそうかも?しかし怒りを満券に例えるとは流石ちひろさんだな~」くらいに思っていたのですが、今日は心の底からそうかも知れないと思いはじめました(^_-)-☆私は満券を5枚は貯めてロック座ならあと5回は無料で愉しめるというところまできようやく何かが変わりましたよ。(笑) 

 

小さすぎるくらいの成功?ですが、おかげでこうして無駄なキャリアじゃなかった、良い未来につながるかも知れないと前向きに思えたので、儲けものだったのかも知れません。無意識に間違っておしちゃった応募ぼたん。結局、色々と調べた結果その会社は生活条件に合わなそうなので選考には進まないつもりなのですが。電車生活が長いので、やっぱり駅近の都市部が良いのよ~。

 

しかしこうして改めて思うのですが、在職中の転職活動って不可能に近くありませんか!?もう、どう頑張ってもバレるのを覚悟して突発休をとりまくったり、けたたましい電話を無視しながら在宅中にこそっとオンライン面接うけるしかなくないですか!?

みんなどうなってるんだ~!?そのくせあれでしょ、どうせ離職してから活動している人にちょっと白い眼をむけるんでしょ…?

 

私はただでさえ近頃歯医者イシューで有給をもらってるので、これ以上近々で有給をとったら、確実に怪しまれる。なんなら歯医者すら嘘ではという勢いで三倍速で怪しまれる。歯医者イシューは本当で凄い苦しんでいるんですよ嘘じゃないのよ私の人生のメイン戦場だよどうやら酷い嘔吐反射になってしまったらしくちょっと鏡を当てられただけでもげーげーしちゃうんですから「静脈内鎮静法をつかいましょう麻酔科の先生と話しましょうね」と深刻な顔で言われてるんですから。

 

こないだ詰め物がとれてしまって、ベテランの女性の先生に「大丈夫?痛くない?ごめんねーはーいよく頑張ったねー」と幼稚園児の如く治療されたときは全然大丈夫だったんですよ…恐らく問題児ハンドリングのプロみたいな先生に当たって、麻酔を打てば「ちょっと経ってからの方が安心だよね」と待ってくれるし、少し作業しては「大丈夫?」と聞くような先生でしたからね…。

 

でもその次に大げさに騒ぐ若い男の先生に当たってしまって、勿論麻酔は打った瞬間削りだすし、最後には彼が酷く手間取っているうちにどうやら麻酔がきれてきて(以下略)またオエオエするようになってしまいましたね…。嘔吐反射の人は女性の先生の方がげーげーしづらいそうなので(手のサイズの問題らしい)、また女性の先生にしてくれるそうです…。

 

なんとか一つ一つ落ち着きますように。

 

 

 

Kiss Mark

遂にBLUE NOTEへ行って参りました!

 

…のですが、実は先ほど公開した瞬間に四千文字の記事が消えてしまいました…。今、泣く泣く書き直していますの…。しかも今回は普段やらないちょっとした仕掛け(ってそんな立派なもんじゃない下らない記事だったけどさぁ~!)に挑戦して書いていたので、本当にショックで寝込みそうです…まあ、これも天の采配だと思っておきます…。

 

「遂にBLUE NOTEでちひろさんが観れたということ、それはそれは異空間の素敵な会場をNYの一流メンバーが熱狂に包んでいて凄かったということ、花道を通るお姫様みたいなちひろさんを間近で見られるスーパーな席だったということ、ちひろさんのオリジナルカクテルがカルバドスベースで驚くほど美味しい爽やかなお酒だったということ…やっぱり妖精さんだったぁあ~綺麗だったぁぁ~」…頑張って小さく四行にしました。初めての女一人ブルーノート体験を皆様に最大熱量でお伝えしたかったのにな…ああ悲しや。ちょっと四千文字が消えたショックからは立ち直れないや…また後日書くね…。

 

鍼灸に行った翌日、腕にまるでパンジーのような鮮やかな青紫色をした綺麗な痣ができていました。少し血管の赤いが差した中心部分はまるで花芯のよう。どんだけ強く揉んだねん訴えるわよという真っ当な突っ込みはさておき、「う、美しい色…これは自然の奇跡では…」と感動してしまい、恥知らずにも写真に遺そうとした(キチ)のですが、カメラに収めたら魔法の色味は消えちゃった。不思議な色だったな。

 

そういえば、先日歌舞伎町の仲間内ゆかりのラーメン屋へ行ったときのこと。

 

サイドの髪をだらんと縛らず、キスマークをゴリゴリにつけた派手髪の若い女の子が働いていて思わずギョっとする。昭和から平成初期の昼職のネキ達なら怒りで発狂しそうな姿だ。しかしここは無法地帯・歌舞伎町。港区ではない。

 

しかも彼女、仕事も大分怪しいのである。

 

しかしやはり生き馬の目を抜く世界で生き延びている女将さんのは器はでかいのか、「オワンはないでしゅよ~」とのんきに言っている彼女に対して、あくまでも声を荒げず、ふっと笑って、「〇ちゃん、ほしいな。あると思うよ。」と誘導…。

 

これが令和のできる上司ってやつ?と軽く眩暈と感動を憶えました。ちなみに女将さん、英語がペラペラです。

 

耳に金属を100gは装着してそうな彼女がなんのつもりで首筋にえげつない赤黒いシミをつけて出勤しているのかは分からないけれど、彼女の眼には美しい愛の勲章に映っているのでしょうか。私も施術者のおっちゃんにつけられたらパンジーをまるで美しいタトゥーの様に誇らしく思ったのだから、まあイマイチ人のことは言えない感覚の持ち主なのかも知れない。

 

きっとあなたの男に綺麗なパンジーは咲かせられない。

 

それに、私たちは、女の子にそんなことはしていけない。そうするべきじゃないんだよ。まあ、大半の人が顔が赤くなる様な失敗のひとつやふたつ、しているとは思うけど。

 

もう次の言葉が紡げなくなった。

 

人々が花を平気で踏んでいく。愛でられる幸福に気づかないでいる。新しい命が生まれても、まずは僕のご飯を出して欲しいみたいだね。

Not in the mood

熟年離婚の危機です。十四年間に亘って欧米的な激しさで彼女のことを熱烈に愛してきたのですが、悲しいことにそれが彼女には重かったらしい。近頃、ありとあらゆるスキンシップを1.5秒後に拒まれる。Don't touh me, I am not in the mood. 

(でもやっぱり可愛くて仕方がないのですぐ構いにいく。天使ちゃんでちゅね~本当にぶーちゃんはかわいいでちゅね~。そしていやがられる。ループ。)

 

テレワークで家にいる夫が鬱陶しくなり、夫婦仲が悪化したという話をたまに聞く。猫にとっても、飼い主元気で留守が良いようです。私は外出して数分で君に会いたくなるというのに。

 

それに比べて、犬というのは非常に情緒豊かで分かりやすいやつだ。

好きぃぃ~!愛してぇえ~!激しく愛してぇ~!自分だけを愛してぇ~!と、全身で体当たりしてくる。目の前で他の犬を可愛がろうものなら、彼らは嫉妬狂って落ち込んでしまう。それこそ、欧米的なドストレートな激しさで愛してあげないとしぼんでしまういきものなのだ。

 

私は、本当はワンちゃんとの方が相性が良いのだろう。例え惹かれるのは賢くて、少し陰のある、猫科の気難しい女性でも。

 

特に池袋や新宿の街を歩いていると、よく同種のgirls (guysやbroの方がしっくりくるかも。笑)とバチーンと目が合う。不思議なもので、私たちはこんなにも互いに無関心な都会の人の濁流の中でも、お互いをくっきり浮かび上がらせて見つけてしまうものらしい。申し訳ないのだけど私はあの瞬間が強烈に苦手だ。死ぬほど居心地が悪い。視線の度に、どうしても筆舌につくせぬ不快感に襲われてしまう。慣れない。

 

別に全員がニヤニヤしてくるわけでもなんでもないんだけど。「ァータ、こっちからばっちり浮いてるよ、見え見えだよ、お仲間さん」、と勝手に言われている気がしてしまうからなのだろうか。最近は、通勤列車のなかでも行き会う。

 

考えてみたら、私のこの抵抗感も犬と犬が散歩ですれ違うときに「ワンワンワンワン!!!」と威嚇し合うのと同じレベルなのかも知れません。

 

朝の山手線。最寄り駅で降りようとすると、今日もまたいつもの「彼女」がゲートの前に立って乗車を待っている。身体のサイズに合わないズボンや、どこかちぐはぐなシャツ、色の抜けた明るいウルフカットで、汗をかいたサラリーマンに押しつぶされながら彼女がどこへ向かうかは誰も知らない。私たちは男の体を押し返すのではない。宙に浮いて、ニヤニヤして生き延びていたりする。幽霊の体には触れられない。殴ることはできない。

 

私はもう、彼女からどんなに深く顔を覗きこまれても、ワンワン言わない。この街から、社会から、やっぱりくっきり浮いている彼女を尻目に、素知らぬ顔で足早にオフィスに向かうことにする。ほんの1.5秒だけ、私も清潔で優秀な港区の人のふりをして。

 

Have a nice day bro!

Stranger

先日は半休をとって3か月おきの予後健診。前日に普段は有料の体組成計がジムで無料だったので、乗ってみたら筋肉量が「41.4kg」とありました。ふーん、多めかな。

 

 

いや、41.4kgって…

小柄な女性一人分では…?

 

退院時の私はヘロヘロの太っちょのもやし、吐いてばかり。すなわち脂肪の塊になっていたことと存じますので、「これはすんごい快復の証なんじゃないの!もう病院やめたい!」と、意気揚々と医者のところに結果を持って行くことに。

 

 

そしたら、「ああ~」「ふんふん」と、ぜんぜん興味なさそうでした。ちょっと!ァータ!ァータが退院後に運動して筋量を測ることは大切って言ってたんでしょうが!見よ!この私の筋肉量を!41.4kg!フルマラソンよ!

 

 

 

彼が塩対応だったのも無理はありません。幸い私の検査結果はとても良かった為、既に彼のextra care listから外れていたのです。もうそんなに気を張って見なくて良かったのでした。一件落着。ここにきてようやく、よく頑張ったなあと自分でも思うことができました。

 

今日は仕事が終わった後、四方八方を書籍に囲まれている我が家を眺めて暫く立ちすくんでいました。もう、どこから手をつけようか…。そうして見回していると、同じく彼方此方に置かれた数々のちひろさんの作品と目があいます。作品たちは、時に棚から、机から、オーディオにももたりかかりながら、じっとこちらを見つめています。

四六時中を共に過ごしてきた大切な作品たち。

 

 

人生を、物事を、早くあるべき場所に戻しなさいと言われているかのようです。

ええ、実は、少し別の未来に向かって前を向いて動き出しているところです。

 

相変わらず会社は詮索してくるので、そういう時には「ええ~転職ですかあ~?未来はジャズベーシストかなあ?」とごまかし通すつもりです。(笑) 

 

ってか、頼むからそんなことネチネチ聞いてくれるなよかっこわるいなぁ。

する気がないのならそんなことを尋ねるのはやる気を殺ぐ。失礼な話だし、活動中なら本当のことを言える筈がないですよね?つまり、答えは見えているのだから最初から聞く必要はないということです。

 

 

 

とはいえ、正直なところ自分の無口さを年々思い知らされます…。

 

 

ちひろさん、To S. 

youtu.be

 

非生産的

「非生産的」でも、好き好き日記ばかり書いていても、ジムにだけは熱心に通っています。最近はインスタグラムで「51歳!びまじょ!」「30kgダイエットで大変身!」みたいな人たちをチラチラ見ながら密かに感化されています。(笑)

私も劇的ビフォーアフター動画でも掲載してインフルエンサーに転職しようかしら、と一瞬妄想する。これがおススメのプロテイーンです!これが効き目最高のレチノールに脱毛器!…無理ですね。瓦解。まあ、そこまでいかなくとも、どんな形でも何かしらの成果を投稿したいなあとは思う。

 

先週は、内心戦々恐々としながら評価面談の準備を付け焼刃でこなしました。毎月毎月の目標の達成度をマジメに記録していなかったのです。前日に急いで振り返ってカチャカチャ形だけ整えておく。ゲスの極み。しかし、いざ緊張しながら面談の席に着くと、拍子抜けするほどあっさり順調だね、この項目もやってくれてるね、これからも誰々の「おもり」を宜しくお願いします!と褒められて終わってしまいました。客観的でインタラクティブな採点の為にあるシートも、結局は日頃の心象に収束されてしまうものらしい。良くも悪くも。今回は偶々救われたけど、その逆のこともあるでしょう。

 

元気に、にこにこ、円滑にコミュニケーションをとること。たぶんそれだけで、同じ仕事をした場合でも、まるっきり異なるスタンプが人間から人間へ押しつけられことになります。酷いもんだね。昼の私の仮面がなんぼのものだか知りませんが、夜の私はこうしてしっかり疲れきっていて、陰鬱なのですから…。朝日の訪れを恐れるほど苦しい日常じゃなくとも、しっかり人生は土の味になるんだなと思う。まあ、ゲイの先輩と、私の、チーム「非生産的」は傍目にはとても順調らしい。良いこった。

 

せっかくなので、非生産的な話をぐだぐだ続けましょう。

 

先日、私が子どものころに住んでいた町にあったラーメン屋さんをふっと思い出しました。検索してみると、あんなド田舎にある古い小さな家屋にも関わらず、評判が良いようで嬉しくなります。当時若かった夫婦が今も頑張ってらっしゃるんだなあ。随分行ってないけれど、久しぶりに行ってみようかと気が向く。

 

しかし、思い出すのは厭々習わせられていた卓球、水泳、ボーイスカウト、錆びた公民館。ギター。忌々しい防具の匂いや、足の豆。思い出は数えきれないほどありますが、何故かここにきて私が唐突に思い出したことは、一人称のこと。

 

なんでこんな大切なこと忘れていたんだろう!ってこと、ありますよね。私は子どもの頃に必死に一人称を「わたし」にするように努めた日のことを急に思い出したのでした。え?逆に、それまでなんて言ってたんでしょうね?俺とか僕だった記憶はないのに…。おれっちだったらどうしよう…せめてわっちが良いナ…。

 

それが何歳の頃で、具体的にどんな場面で苦労していたのか、もう今では分かりません。確か小学2年生くらいだったと思うけど…兎に角、「わたし」が苦しかった当時の違和感だけが、鮮明によみがえってきます。私は自分をトランスジェンダーだと思って生きてきたわけではなかったので、これには凄くショック、できれば忘れていたかった記憶でした…。あ、心配しないでくださいね、何か過去に傷ついてい悩んでいるというニュアンスで投稿したわけじゃないんですよ。正直、自分でも興味深かった!(笑)

 

なんであれ、今では正反対の色が混じり合って、それでも「僕」ではなく「私」を名乗この形になってしまったわけで、今更分かりやすいどちらか一方だけの存在になることはできません。「本当は最初から僕だったのかも…」と思うことも、正直最初はぞっとしたけど、なかなか悪くない妄想です。命に対する根本的な惨めさや後ろ暗さは、引き受けて昇華していくしかないのだと思う。厄介な、まったく勝機が見えない宿題だ。それでも、僅かにでも、32歳の自分に期待したいと思います。

夏の終わり

 

連休前日に、数名で新橋のMalta料理屋さんに行きました。あの懐かしのCISKに再会できるのか!?と胸を躍らせていたのですが、関税が高くなって輸入できなくなってしまったのだそうです。とても残念ですね…輸送費の上昇や円安の背景も大きいに違いありません。

 

そういえば価格の問題ではありませんが、私の仕事でも突然製品の一部素材が日本の法律に引っかかって輸入できなくなってしまうという問題が起きています。基本の設計に組み込んで度々発注していた製品が突然仕入れられなくなるということは、結構な範囲でエンジニアリングをし直さなければならない場合もあるようで、お客様にとっても面倒で大変なことなんですよね。

 

それにしても、今年は生憎の天気。直前まで「倉敷で蟲文庫さん~大阪で澤野工房さん」コースを妄想していたのですが、台風が恐ろしく、恒例のボンビー無茶旅にも出れませんでした。冬に期待。写真は、本日最終日にちょこっと行ってきた大津港です。

 

なんでも岡倉天心という日本・アジア美術の研究者が晩年に暮らしたとかで、記念美術館が建っているんですよね。本人は横浜の貿易商の家の生まれで海外遊学していたようなハイカラさんだったようですが、何故か辺鄙な茨城の最北の地に縁があったのですね。しかしここまで来ると景観も殆ど東北で、同じ海でも私たちが普段馴染んでいるものとまったく違います。切り立った岩肌が目立つ。

 

美術館は、料金が320円と格安にも関わらず、かなり重厚な造りの施設で驚きました。ついつい財源が気になってしまった。海辺に建つ美術館はゆったりした造りで、ぼーっと窓から海を眺められるようなスペースが沢山ありますので、機会があったら足を運ぶのも良いかも知れません。しかし、あまりにも交通の便が悪かったので、徒歩は無謀でした…まさか移動の一部はタクシーかバスでなんとかなると思っていた…いや~地方をなめてはいけなかった…結局、駅から美術館まで、そして美術館から六角堂まで、そこから港まで、最後はまた駅まで…と、炎天下を10kmから歩く羽目になり(バカ)、流石にこれはダメかもと思いました。よく無事だった…。あれ、こんな普通の具体的な日記が書きたくてここに向かうんじゃないんだけどな…(笑)私が書き散らしたいことは、本当はいつでも抽象的な事柄です。

 

 

朝起きたら、マイ・推しがすごい素敵な文章を上げていたので、下段にシェアしておきます。思わず、だから私は彼女が好きーーーと内心叫びたくなるような、記事でした。

 

note.com

 

ちひろさんの文章は、私的には特有の抑制が効いたトーンが魅力的。なんていうんだろうな…暴れ馬もいなしているかのような…。本当に綺麗ですね。彼女にしかない独特のセンス、ウィットが光っていて、どこか寓話的にすら思えてきます。そして、いつでも読むこと、書くこと、音楽への深い深い愛が流れている。ジャズというひとつの山を極めるだけじゃなく、そっちもあっちも登っちゃうのか~待って~どこまで登るの~と驚くばかりです。一度山中ワールドの大河へ漕ぎ出したら最後、眠られぬ夜を過ごすことに。恋の不眠何回やったかな私。唯一疲れない不眠なんだなこれが。

 

でも、ギラっと尖ったものや、「もてねえ、ああもてねえ」と嘆いているような若き日の文章も大好きです。(笑) 美しいにも虹色のグラデーションがあります。美しい色で光っているから好きなのではなく、彼女色だからこそ魅力的なのでしょう。

 

…もうここまで来たら、私は最後は意地でも好き好き日記で終わらせたいのかも知れない。これでも熱量を1/20は薄めて書いています。私の愛はにんべんめんつゆ40倍濃縮です。いっそ一度、しっかり最初から最後まで語り尽くしてみると良いのかも知れません…。

 

今日はさんじゅっぷんくらいですみました。おかしいときは、おかしいくらいながい時間をここですごします。そういえば、最近ここのタイトルを長年親しんだEnter the Voidにもどしました。なんとなく大学生の頃に印象に残ったギャスパー・ノエの映画のタイトルです。なんとなくつけて、なんとなくずーーっとつかっています。でも、そろそろ本気で好き好き日記に改名するべきじゃないかと思う。

 

かっこよく昇華して「ジャズと文学、時々一人酒」とかにできたら良いんでしょうけどね…うーん、どう考えてもただの好き好き日記にしかならない自信がある💛いつかそんな度量がついたら良いと思いますw