Enter The Void

最近はジャズとちひろさんに夢中です。

退院間近

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年明け早々、High Care Unitに搬送されてしまった...週明け退院なので、ようやくポツポツ書く気も起きてきました。

 

搬送された当日は救急車から病院にかけてずっと男性のやーなデカい声が聞こえていて、こいつらなんで大声で何回も同じ質問するんだよこっちは寝てるのに!痛いって言ってるのになんで何回も腹を押しながらどこが痛いか聞くんだよ記録するか一回で覚えて!.....と思えば助けようとしてくれた人たちに向かって非常に失敬なことを思った気がするのですが、昏睡して血圧が70だかしかなかったんだって...。

 

音は覚えてるんですが、景色はまったく覚えていないんだよね。血管がないない看護士さんが言ってて、普通刺さないらしい場所に点滴をグサグサやってました。看護士さんたちの優しい声はしっかり記憶に残ってます。

 

「重症です。十人に一人は亡くなります。入院です。」って医師らしき人が言っていたと思ったら、次は病室でげーげー血が混ざった胃液を吐いていたと思う。入院かー数日ででれるかなー欠勤したくない🫶🥺と呑気なことを考えていたのですが、家族から「パジャマ買うね 一カ月いたら買った方が安いから」と連絡がきてはじめて待ってどういうこと???????????と若干あの世からこの世に引き戻されました。

 

全身に酷く炎症が広がっていたから、障害があちこち残るリスクがあったとか...。家族は泣きながら色々な同意書にサインしてドラマの家族が死ぬシーンさながらだったそうですが、私はそんなことは梅雨知らず、何人から「ケロッとしてますけど凄い重症だったんですよ!」と言われたことか...。

 

ああ恐らく人はいざ死ぬ時が来たら怖いなんて思わないんだな、朦朧としていて、それでいてもうこうなったら仕方がないという諦めがわくんだな...辛いのは見送る方かも。そう思いました。

 

 

そんなこんなでしたが、昏睡していたおかげで自分の病状を知らず余計なことを考えずにいられたのも良かったのか、奇跡的に早々と回復して今日に至ります。やっと家でヨメヨメ吸える〜ヨメヨメに会いたい〜。

 

本件については会社が本当に寛大で、サポートに本当に救われました....。もう何回御礼伝えても足りないくらい。退院後もゆっくりしなさい、とリハビリ期間までくださって。

 

後は、なにより家族と医療従事者の皆さん...医療関係の方って看護士さんに限らず優しい方が多かった。。声や存在で人を元気づけられる。偉大...。本当に人が好きなんだなあ、と思う。

 

特に、High Care Unitで働くスタッフって生え抜きのような方々といいますか(実際はヒエラルキーはないそうですが)、それはそれは凄かった....。もう一人では何もできない、全身管だらけで命の危険がある人をケアするからね。朦朧としていた数日間、ちょっと神様の様な人たちに思えていたなあ。

 

昨日まで当たり前にできていたことができなくなるつらさ。再び歩けたときの喜び。カテーテルや点滴がとれたとき、久しぶりに一人でコンビニに行ったときの喜び.....拾った命を大切にしたいと思う。