Enter The Void

最近はジャズとちひろさんに夢中です。

セロトニン

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最後の更新から、何の変哲もない仕事中心の日々はかろうじて続き、切れかけた凧の糸は今のところなんとか切れずに繋がれております。

そんなわけで特にあげる写真もないような日々だったので、今日のサムネは魚と大豆中心の暮らしに切り替えたここ最近の現場写真…。もうしらす大根おろし無しでは生きられない…。おらはしらす破産しそうだ。若い頃ならこんな食事をしたらするする瘦せたのに、三十代 x テレワークは恐ろしいですね…一向に痩せないよママン…秋には友人の結婚式があるというのに、果たして私は大トドからアザラシに変身できるんだろうか。セイウチに進化しているかも。

 

そして頭書の件、週末にミシェル・ウェルベックセロトニンを読んだ。今日はウェルベックについてつらつら書いてみる。私は大体年間百冊程度読むのですが、不思議と特定の好きな作家ができなかったのですよね。本好き決して酒の後に本屋に行くべらからず。誓ってはまた酔っぱらって本屋に寄っては翌朝一生読まないような本が高く積まれていることに気づいて絶望することを繰り返す人生…昨年は酔っぱらってメルカリでウェルベックを五冊買ってしまってよりによってなんで???????????となっていたのですが、それを機に気が付けば彼の作品をすべて読んでしまった…。最早立派なファンではないか。

 

最初に読んだのは「プラット・フォーム」だった。これと言って上昇志向もなく、人情もなく、女はみんな人格を持たない肉の塊みたいに思っている無口な男たち。それでも何故か決まって特定のイイ女にモテるし(酷く都合が良い。根暗の夢だろうか。)、タイにしけこんで売春してみたりする。そして最後はイスラム原理主義や気のふれた犯罪者に粉々に破壊されて、無気力な主人公の噛んでも味がしないような世界もこれで一挙終わりだ。ざっくり無理矢理例えるなら、村上春樹をマイナーチェンジしてバイオレンスにしたテイストかも知れない。いつでも都合よく女性から性を授けられるところなんて、特に。

 

この作家は時代に警鐘を鳴らす目的で敢えてこういう空虚な人々を描いているのか、そうでなければ随分酷いhateを持った作家だな(実際、女性とムスリムの描き方が嫌いだ、という人もいます)…と最初は厭々読んでいたのだが、続いて「地図と領土」「服従」を読んでみると少々印象が違ってくる。若しくは、彼の世界観に慣れてくる。するめ

 

主人公は常に枯れ木の様で、暮らしに困っていないが何の情熱も持ち合わせていない。決まって線の細いインテリだ。そうして「素粒子」を読む頃には、何故かすっかり彼を好きになってきた。「闘争領域の拡大」、「セロトニン」と来て、もう完全に彼が好きになった。ここまでずるずるウェルベックワールドに浸ってみると、作品の根底に共通しているメッセージを勝手に感じることができたからだ。そして私も彼の言葉を通して、自分自身の噛んでも噛んでも二度と味が戻らない世界に出会い慰められるのである。

 

ウェルベックはどこかごっそり人間性の欠けた人々を描く。自分の心にはぽっかり穴が開いていると感じられるくらいの人情があればまだしも、彼の描く男性たちの世界には血の通った人間や生々しい感情が存在しないのだ。そんなウェルベックの描く人々は、何かに嗜癖している。コーヒー、酒、女、煙草、パーティ、ユイスマンス。だから、年をとっていくことが恐ろしい。若さや性、嗜癖をとったら、もう何も残らない。足掻いてもじりじり擦り切れていき、最後はお陀仏なのだ。

 

セロトニン」はタイトルの通り、そんなウェルベックの世界の住人の完成形・代表人物かも知れない。ただ年をとって、あの時の人生の分かれ道を見つめてフラフラ街を彷徨い歩いているような。取り返せないことは分かっているのに、彼は過去の亡霊に会いに行く。失われた可能性や愛を探して、抗うつ剤の量はどんどん増えていく。髪の毛は薄くなるし、もう欲望も希望も人生の残り時間もないし、参ったことに彼が人生ですれ違った僅かな美しい人たちも同じように時の試練に負けて破滅している。

 

やがて手持ちのカードはゼロになったと受け入れる時がくる。一人、また一人頭を拳銃でぶち抜いていく。若いころのゼロなら取り返そうと思うかも知れないが、もう年をとっていよいよ人生が終わりかけていると感じている中年にとっての手札ゼロの孤独感・絶望感はすさまじい。ウェルベックはそういう人の人生の変遷や意識の流れを凄く生々しく描いてくれるんだよね。まったく感じは違うけれど、コレットシェリも似たところがあって良かったな。若さを失った結末は同じ。

 

…と画面に向かって謎に語り続けること20分。

三十路は辛いと嘆いたら、会社のパイセンたちから頭を叩かれます。

生き生きと年をとる見本のような人たちだからな。私はどうもそんなに強くできていないよ、と言いながらしぶとく好き勝手劇場で生き残りたいと思います…。

 

もしかしたら自分の現実が耐えがたくなり、こんな身を切られるような孤独の中では誰も生き延びられないので、それに代わる一種の現実を作ろうとしているのかもしれない、人生の分かれ道までさかのぼって、追加ポイントを獲得しようとしているのか、もしかしたらそれはここに隠されていて、この何年かの間ふたつのホームの間でぼくを待っていたのかも、ぼくの人生のスコアは列車のほこりと油に塗れて見えなくなっていたのだろうか。

 

秘密の花園

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三連休前の華木は再びNさん x えらい人とオンライン飲み会をしていました。なんと夜中の3時まで………。友人とですら中々こんなことしませんよね…。私は会社では無口で、色々な属性の人とやっていくためには個性を丸めて当たり障りなく振る舞うべきと思っている方(そしてはるちゃんは丁寧過ぎる!!と怒られる。)だったので、まさか会社でこういう縁にや時間に恵まれるとは思っていなくて、初めてだらけの毎日です。

 

今回の騒ぎがみんなに与えたインパクトをひしひしと感じて、有難く申し訳なく思っています。こういうパイセンたちのおかげでは読めなくなっていた本もまた読めるようになって余裕を取り戻してきたので、今日はずっと騎士団長殺しを読んでいた。

 

結局私の三行半は「受け取りたくないよ」と有難くも拒否られたので、保留になっています。交渉ごとは突如最終案を投げつけるのではなく、軽いジャブを入れることから始めるもの。BEST WAYの為に頑張りますわよ。

 

ところでNさんの話が爆裂に面白かったのですが、丑三つ時も迫る頃、彼女がいきなり「妄想しないで眠れます?」「私妄想しないと眠れないんですけど…」と突如カミングアウトしてきて、他のメンバー達(独身)が「?????」となっていると「もう中学生のころからずっと妄想大好きで登下校中ずっとしてたんですよね彼氏いたのに」「だから今日も楽しみなんですこの後(イケメンとのラブストーリーを妄想するのが)」「妄想の中で別れて泣いちゃう」「えっ!普通妄想しないで眠れるんですか!?何考えて眠るんですか?!」「おすすめの官能小説ある?」とぶちかましてきて、腹を抱えて笑ってしまった。いや~ちょっと妄想の彼女と別れて涙した経験はないし官能小説とか普通分からんわ。

 

偉い人が「待ってNちゃん、旦那さんの横でそんな妄想してるの?」と突っ込むと「だからなんか心の中読まれちゃう気がして…なるべく離れて寝るんです…足とか当たると除けます」って言ってて(決して不仲なわけではなく、円満なようですが)、私は男女の結婚の残酷な現実を垣間見ました。結婚したところで、人は永遠に心の中に満たされない秘密の花園を抱えて生きてくのかも知れない。双方浮気OKでconsentをとっておくとかアリアリのアリなのでは…?発注先変更とは言わないけど、せめて今からでも契約内容を変えられないのか…?と思わず心の中で思ってしまった。心の中の大切な部分を分かち合えない・満たして貰えない人に法的に縛られるって、苦しくないのかな?と思っちゃってさ…。しかしよく「結婚は契約」とシタリ顔で言いますけれど、何を目的とした契約なのでしょう。節税?子供?家事代行サービス?(???)

 

 

こうしてみると独身貴族とはよく言ったもんですわ。

私は子供は大の苦手ですが、せめておこちゃまとその家族には親切でいたいものです。

三行半

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強烈な一週間だったのだが、強烈過ぎて以下略で終わりにしたひ。

これは先日先輩たちとオンライン飲み会をすることになった際に冗談で「タワー作っときますね☆」と言いって、いざスーパーへ買い出しに行ったら丁度オリオン等が安売りしていて本当にタワーを作ってしまった画像です。ちょっと引かれました。

 

その先輩というのが、先日から大層こちらを気遣ってくれていたチームの明るい~誰からもかわいがられるデキる女子(以下Nさんとする)なのですが、ちょっと前に別の先輩(Sさん)より、「こないだNさんがはるちゃん崩したいな~も~なんとかはるちゃん崩したいな~今ならコロナであんまり飲んでないはずだから(飲ませれば)イケるかな~って言ってたよ」と耳打ちされて思わず発想?!と笑ってしまったのですが、本当に飲み会の機会がやってきました。いや~嬉しいね~。。

 

トラブルの始まりは、火曜日に突然偉い人が「なに~上司と上手くいってないんだって~?じゃあ俺と組む~?このチャンスを利用しない理由はない。さあ来いヒャッハッハ!!!」…的な感じで、唐突に異動の話を持ち出してきて、もう私の頭が真っ白になったことでした。これまでどれだけ耐えて、何度持ち直そうとやってきたことか…先日も頑張ろうと話したばかり…それがまさか、このタイミングで、「上手くいってないから異動」ですって?!?!そうして上司と私の間にはもうどうにも解けない程の蟠りが生じてしまい、来週話すことに。

 

そうして木曜日にオンライン飲み会でNさんからdetailを聞き、ようやく全てがCrystal clearになったのです。ことの発端は、私の状況をマジで心配してくれたNさんが、なんと上司にキレ・幹部をひっつかまえ・直談判までしてくれていたことにあったことが判明したのです…。まままままさかそこまでしていてくれたなんて。。。。。。。。。。。。衝撃。。。。。そして、善意で勇敢にそこまで動いてくれた彼女が、今度は「大事にしちゃてゴメンゴメンゴメンゴメンゴメン」と平謝り状態。。。クソ野郎共の所為で、なんと切ないことでしょう。(笑)

 

木曜日に「酔う前に」とNさんが率直な話を聞かせてくれたのですが、今までクソ上司が何もしないうちに辞めてしまった人たちが何人かいて、はるちゃんにだけはそうなって欲しくなかったと…。 クソ上司は基本的に何もしない人だから、かなり強めに「一体どうするんですか、本当にやばいですよ、はるちゃん辞めちゃいますよ」と迫って怒ってくれたそうなんですね。そこで兼ねてから私を欲しがってくださっていた別の偉い人が、チャーーーーンス!!!と。(笑) 彼は私の様子がおかしいことにも気づいてくれていたそうだけど、立場上上司に問題提起しづらかったのだそうです。そうして「願ったりかなったり」で異動の話がでてしまったみたいなのね。

 

私としては、心配したNさんが上に問題提起した時点でチームの課題を解決するよう話し合いがあると思ってたんだよね。それもなく異動にするということは、問題に向き合わずに体よく島流しにしちゃう人だったってことじゃない?と、兼ねてからの不信感が確信になってしまったわけよ。実際はちょっと違ったわけだけど。

 

だけど、もうここにも散々書いてきた通り、そもそも私は遠からず退職する方向で考えておりましたから、ああ遂にここが折り目・潮時なのかなと思ったんですよね。本当はもうちょっと見切りまでに時間をとるつもりでしたので、理想的な退職でも、まったくみんなとの未来に未練がないわけではないけれど…ここで異動なんかしてかき乱す前に、離職の意思を明確に伝えて次の子をとってもらおうと思ってさ。「離職だなんて聞きたくないよはるちゃあ~ん」とクソ上司が言っておりましたけど(笑)、お前どの口が言うか。その代わり、今抱えている仕事やPJに終わりが見えてきた時点で届けに日付を入れさせてくださいね、と交渉するつもりです。(夏から秋かねえ)

 

あ~~しかし先日のオンライン飲みのときのさ、酔った先輩の無邪気な笑顔とか、私の為にしてくださったこととか…せっかくここまで結べた縁だとか…考えていると、本当に残念だ。もっと一緒にいたかったし、例えが気持ち悪すぎて土下座ですが、3人のお子様を抱えたシングルマザーを残してパチンコ゚しに行くくらいの罪悪感だよあたしゃ。

 

別の偉い人は辞めるくらいならUpしちゃいなよ、あなたがパイオニアになれば他の女子たちもついてくるよ☆とか無責任なこと言ってますが、そういうところなんだよね。そういう、上の人たちに計画性がなく個人にあらゆる責任を放り込むところが嫌なわけ。

ほんの数年で情けない会社になっちゃったもんだね、と思うよ。

 

皆様、人材は何より投資しなければいけない宝ですよ…計画的に前もって投資しないと、ピンチになるからね。特に私の業界のグローバル企業って各国に数人のagent / 工場を置くスタイルが多いからさ、ベテラン失うとあっという間にすかすかのブラックになっちゃうよ☆と謎の一文を残して去る。

 

Damn

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ここ最近はなんだか思うように読み書きもできなくなっていたので、古い家を無心で模様替えしていた。田舎に移住する人々の多くが取り組む様に、古い空き家をDIYで改築するのにめっちゃくちゃ憧れるのですが、家の鍵もまともに刺して回せないぶきっちょの極みの私には絶対に日曜大工はできないので。。ダイソーやイオンであれこれ気に入ったものを買い込んで、少しでも気持ちよく暮らせるようにリフレッシュ。

 

先週の金曜日はOfficeに出ていたのですが、また別の先輩が私の状況を見かねて心配して声をかけて下さったので、GInza方面で飲んでおりました。彼女は私のほんの数歳上にも関わらず、社歴が若い時から(言い方は悪いけれど) ゴミ箱の様に業務を放り込まれては耐えてきたタフな先輩なのです。その彼女が遂に「毎日辞めたい」と。離職をかなり現実的に考え始めていた矢先だった為、若手~中堅の私の離職と会社の未来を案じているという構図だったよう…。O!M!G!

 

あらゆることを恐ろしい速度で押し流していく、時の河は残酷ですね。数年前から綻びの音が聞こえ始めていましたが、綻びに向き合ってこなかった愚かなleader達は今日も我々にその皺寄せを押し付けるだけ押し付けて、胡坐をかいているわけですよね。そうしてハリボテの組織になっちゃったわけで。あれだけrespectしていた環境がtipicalなブラック企業に成り下がっていきそうな様子を見るのは哀しいよねえ…。いや本当に、まさかこんなズタズタになるとはね…。恐らく1~2年内にどんどん人材が流出して後悔する羽目になるでしょうね。

 

その反面、先日述べた男性陣の問題を除けば、優秀で良い~人達なんだよね。。今も本音で私なんかに向き合って支えようとしてくれていて、この人たちと一緒にこの先を目指してみたかったな、という思いもあります。(って、すっかり過去形で書いてますけど、そりゃ退職までのプランや目標もあるかと思いますので、半年~1年くらいは多分残ってますよ。(笑))

 

でも、やっぱりね…活字中毒で書いていないと死んじゃう鮪のようだったのに、その大好きなことができなくなっちゃってる今の状況を思うとね、自分を守れるのは自分だけだと、いつでもRed cardを出して逃げ出す覚悟はしておかないと、と思います。理想的なタイミング、状態での退職とはいかないこともあるでしょう。そんな最悪の場合もあるでしょう。今はYoutubeで色々な人の暮らしを垣間見ることができるけど、なりふり構わず悪い環境を離れたり、心の向く方向に進んだ方々って、本当に勇気があると思う!年を重ねるほどに怖くなるもの。

 

この環境、本当に誰も守ってはくれません。管理しない人たちだからね。身をすり減らしても会社が得をし、個人は病んで損をするだけです。深刻なうつ病になってしまったら、再び立ち上がるまでには恐ろしい時間とエネルギーが必要で、遺憾ながら理不尽の多い日本社会の仕組みでは更に大きなリスクを背負い込むのは確か。

 

私がどっかでふっと見聞きして良いなと思った女子の英語の言葉。Who will pay my bills? Do you pay my bills? アンタが私の請求書を払ってくれんの?= 責任もたないんだから口出ししないで!

 

 

 

Yes, damned if you do, and damned if you don't.

 

今日は本当に頭をまとめるだけのブログ~。

Standing in Limbo

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というタイトルが原題の映画がNetfrixで目について。

 

かれこれ半年くらい業務過多な状況が続いているのだが、少し落ち着いたと思いきやまた状況が悪化の一途を辿ることの繰り返し。いよいよAss holeの為にシーシュポスの岩を転がされている思いになってきたところで、読書会のみなさんにこんな時にオススメの本を尋ねたら素敵な回答がきた。「急に具合が悪くなる」を教えてくれた女性の推薦は「説教したがる男たち」と「その名を暴け」。「本の中でかえりうちにしてやりましょう!」とのこと。なんて素敵な人なんだ。(笑) 

 

なんでも本当にミトコンドリアとテストステロンで構成されている管理ができない上長なもので、当方に業務が集中している時に不要不急のことを押し付けることがよくある。その上、昨年大手からかなり灰汁のある奴が転がり込んできたもんで、定時を過ぎた後に私にCCが落ちていない案件について「対応しましたか?後手後手なので(対応できなければ)自ら声を上げてください」とか平気でのたまうわけよ。驚きでしょう。サイコパス図録かおめーらは。

 

仕方がないので業務の依頼の際には優先順位を伝えてくれればそのように対応すること、パンパンであることを遂に伝えたら急に話し合いになり、Ass hole達から逆に文句を言われるというね。わかっていたけれど、流石にこの対応には唖然として顎が外れそうになっていたところ…。なんだろうな…一線を越えてもう悲しいんだよね最近…やっぱり他の社員さんたちのことも、仕事内容も今でもrespectしているから。本当に拾って貰ってよかったって思ってたしさ。一時は慕っていた上長だしね。

 

しかしですね…ありがたいことにLadiesは支えようとしてくれているようで、「私が逆の状況になったとしたら、はるちゃんは助けようと思ってくれているよね。それと同じなんだよ。(助けるよ)」「あれから考えたけど話し合いの内容に納得できない。はるちゃんが納得できていればいいんだけど、良かったら来週話そう。私が大変な時に本当に助けられたから力になりたいです」「声を上げてと言えば聞こえはいいけど、管理を放棄しているようにしか聞こえない」と言ってくれたですよ…。誰かが気づいて、考えて踏み込んできてくれたことがありがたかったなあ…。

 

今日書いた一連のことで思う。もしかすると、確かにこの世には小さなシスターフッドのようなものがあって…いや、あるのではないんだな、そのような結託を作り出して戦わなければならない不当な状況が多すぎて、男達はそれを強いていることにすら気づいていないのかも知れません。私たちもたまには愚かなミトコンドリアになってみたいもんですよね、と嫌み言いたくなる程度には最近本当に絶望した。くさっても国内・国外の大企業相手に巨額のお金を動かしてきたはずの外国の会社でこの惨状に陥るのか…みたいな…。。でも、先日会社からキンケンを12000円分貰いましたので即・換金して本を買いました。(写真)

 

 

I am a sinner who's probably gonna sin again
Lord, forgive me
Lord, forgive me
Things I don't understand
Sometimes I need to be alone
Bitch, don't kill my vibe! Bitch, don't kill my vibe!

I can feel your energy from two planets away
I got my drink, I got my music
I would share it, but today I'm yelling

www.youtube.com

帰国

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無事にすべての旅程を終えて遥か琉球王国から帰国しました。

非常に濃ゆい、出会いや思い出で一杯の旅だったのでなんだか落ち着いて書く気になれなくてなあ~…。

初日、元旦に始発で成田からのフライトは想像以上に辛かった。極寒。着陸するとCAさんが「本日の天候は晴れ・気温は21度」って必ずアナウンスしてくれるんだけど、この気候のギャップには何度行ってもポカーンだよね。Okinawa 熱い。熱かった。

 

初日はNahaで過ごして、翌日から憧れの北部・水族館方面を経由してNakijinへ。

コンビニもない、昔からの美しい集落と天然の海のある村で、昭和レトロな宿に宿泊。併設されている居酒屋が有名店だったらしく、なんと蛇口を捻ると泡盛が出てくる…。泡盛飲み放題…驚異のせんべろ。

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翌朝はまだ暗いうちに近くの海辺へ。

フクギ並木と熱帯の植物に囲まれた綺麗な集落を歩いて、朝焼けの自然のままの海を見て最高の朝でした。

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(WATTAでキマッてる。)

 

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Nakijinの次はUrumaに二泊宿をとったのですが、これが想像以上に交通の便が悪くて曲者でした。けれど、それだけ苦労して辿り着いた価値がある良い出会いと絶景が待っておりましたね…。

 

 

見よ!!!このアンティックでロマンチックなホテル!!!!!with 妹

 

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部屋の天井は赤い。シャワーの作りが完全にあっち…。

なんでも、こちらのホテルはCamp Cxxrtneyの近くにあるので軍の方のお墨付きで関係者も多いとか。向こうの方には堪らないでしょうね~この空間。

 

本当に素敵な店主さんでね。こんなところよく見つけてくれたね、ご縁に感謝だわとバーカウンターからバーボンを出してくれて一緒に煙草をくゆらせながらゆっくりOkinawaとmilitaryのこと…政治のこと…移住のこと…色々な話を聞かせてもらいました。

 

やっぱり住んでいる人にしか分からない内部事情がてんこ盛りなんだなあと目から鱗の時間だった。その昔、店主さんが洋食屋さんを営んでいた時に軍の若い子たちが「Mama」「Papa」と慕ってくれて今でも連絡を取り合っていることで軍へのイメージが変わったのよ~とおっしゃっていたな。ちなみにこちらのホテルには、知事さんも何度かいらしているようですよ…納得…。

(ハイセンスな店主さんが手巻き煙草を巻いて吸っているなか、私はアイコス。ムードゼロ。)

 

あまり注目されていないかも知れませんが、Urumaは驚くほど美しいです…。こんな透明な海は生まれて初めてと感激しました。城跡や、信仰の残る離島へ足を運び、素敵な宿で大満足。UrumaはMaltaで言うとMarsaxlokkの辺りだね~。工業団地 x 漁村 x 美しい海。好みの人は嵌ると思う。

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良い旅だっだね。

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Okinawaへ足を運ぶ度「この冒険ももう終わりかな」とひとつ終わってはまた、新しい世界を知って新しい冒険が始まる感じがします。何度でも恋に落ち直せる場所。Okinawaのもつチャンプルーな多面性がそうさせるんじゃないかな、きっと。

 

 

 

滅茶苦茶どうでも良いんですけど、先日ラチェッドを寝ながら流していた時に主人公のラチェッドがハックというナイスガイに告白されて断るシーンがあって、その時の英語がね…

 

You are wonderful man, Huck. But...I'm coming to understand that...I might be the kind of person...the kind of woman who enjyoys the company of other woman. If you take my meaning. I would appreciate it if you didn't tell anyone.

 

私思わず吹き出しちゃったんだけど、如何でしょうか。ラチェッドってミステリアスでサイコで堅苦しく喋るキャラクターでそれがなんとも言えない危うい雰囲気になってるっぽいんですが、なんなんですかこの遠回して堅苦しいcoming outは!!ww

 

要するに「私は男性はダメだからあなたとは付き合えない。どうか秘密にしておいてね。」ということを震え声でナイスガイに伝えて誠実に断っているシーンなのだが…。

私くらいのレベルだから誤解して笑っちゃうだけで、Nativeが聞いたら別になんとも思わない自然な言い方のかなー。いつでもどんな時でも書き言葉みたいにシリアスにきっちり話すラチェッドは、そこが奇妙で面白い(チャーミング)と思うのだけど。私はつい吹き出しました。

 

mightよりもっと揺らいでいる表現ってなんでしょうね?

 

言葉の違いって面白いです。

 

 

Ginza

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銀座には決して気取り過ぎない素敵なお店が沢山ある。昨年会社の先輩に連れて行って貰ったsherry専門店に母親を連れて行ったところ、すっっかりsherryの虜になってしまった。ずっと再訪を楽しみにしていたので、先日はBunkamuraや森アーツギャラリーを経由して久しぶりに行って参りました。階下のショップではファンブックを買ってみたりボトルを買い込んだり.....「田舎のパートのオバンがどこまで極める気や?」って感じである。連れてかない方が良かったかも知れない。


しかし、こんなにも好きになれるものに出会えたことは素晴らしいことで、先輩に感謝である。


しかし私は東京=激辛=トウガラシで頭が一杯だったので、時間が足りなくて渋谷のチーパオマーラータンに寄れなかった悲しみのあまりに「マーラータン......マーラータン....」と譫言の様に呟いていました。満たされなかった激辛欲のあまり、翌日ハバネロソースを買ってなんにでもぶっかけている。


気づけば年の瀬。追われているのでまったく気持ちの良い年越しではないけれど、海外メーカーはこぞって休みな為にもうなにもできないのがこの時期。


明日は仕事納めの上、コロナで延期になっていた若手のladiesとの飲み会で銀座へ駆り出すことになっているので楽しみです。


そして今年のholidayは1月1日から那覇に旅立つのです....フゥーーー今回は北部、うるまを中心に回るYo。実は体調を崩して気晴らしにベッドからこれを書いているのだが、


譲れない事柄については黙って心を売り渡さないよう、自ら自分を惨めにするような選択はしないよう、良くも悪くも色々な機会を跳ね除けて生きてきたつもりだけど、美しかった筈ことが何より自分を傷つけて惨めにさせるときはどうしたら良いのよと思っております。煌びやかな銀座のボトルでも洗い流せない、深い下水道に澱んでいるもの...。


希望をまた生み出せるとか、下水道の側溝にいるものを救い上げて美しくできるとか、そんな自信なんてまるでない。もうできないかも知れない。それでも歳を食ったせいか、トラブルが常の会社に入ったせいかな、未解決な問題に囲まれて、保証のない不安な中をテキトーにヘラヘラ乗り切る無駄なメンタルが備わった気がします。ああクソッタレ外資ライフ。