Enter The Void

最近はジャズとちひろさんに夢中です。

愛妻家の朝食

猫は何文字まで自分の名前を記憶できるのだろう。この子も長年あんまり家族から「ヨメヨメ~♡」「ぶ~ち~ん♡」「だいしゅき~♡」「だっこ~♡」と愛されている(しょっちゅう襲われている)所為で、自分の名前を「ヨメヨメ・キョウモブチャイク・ダイスキチュッチュダヨ」とでも覚えていたらどうしよう。

 

愛妻は今年で14歳です。金婚式を挙げてくれねば困るよ、ぶーちん。お祝いにちゅーるを沢山あげる。ヨメヨメも本当に年をとったなあと思います。少しずつ、おばあちゃんになって、キャラクターが溶けていくのかなあ。人と同じ。寂しいけれど、死が二匹を別つまで、らぶらぶですよ!

 

 

最近は特にこれと言ったトラブルもなく(貿易業務はイレギュラーがレギュラーなので、トラブルがノーマルなので…。。。)、変わらずに過ごしています。流行りのビジネス・実用書の類をわーっと買い込んでは即・メルカリで捌くのが恒例。書籍は、一言でいって「まだ値崩れしていないもの」であれば驚くほどよく売れますよね~ありがたや~。。しかし私は残念ながら、ディープラーニングもWeb 3もとても習得できそうにないのでした。このまま一生世の中のスピードといたちごっこを続けるのも虚しいなあとは思いつつも、今は割と時代のトレンドを学ぶことを面白がっています。

 

そして、よーーーやく厭々通っていたジム通いに熱が入ってきました。休息日を設けるのが辛いくらい。完全にブームになっています。マシンよりダンベルが好き。田舎の安いイオンのジムでお年寄りが多いのですが、近頃そこツインテールの髪をくるくる巻いて、レースまでおでこに装着した大柄なぴえん系の女性がよく来るんです…。「なに?今から歌舞伎?ホスト??」とギョッとしてしまう感じなのだけど、私が上がらない重量を、淡々と、粛々と、ひたすら上げている…上げ続けている…ひらっひらのレースを、おでこに着けたまま…。

 

 

彼女は一体何者なのでしょうか。ぴえん。ミステリー。

 

 

3か月後の私はストリッパーばりにセクシーになる!!!!!と自己暗示をかけながら、明日もジムへ通います。

 

 

…とかとか言って、このルックスの所為なのか、美容室で見本の写真を見せて、「若い頃散々やったから!!!借り上げもツーブロもきらい!!NO!!NO!!やらないで!!!」…と説明までしても、すごくすごく短くされる上に、思いっきり前髪を上げられてしまうので、実際は女性とは程遠い生きものです…。そして、お若い美容師さんは「凄いイケメンになりましたよ!!」と勝手に悦に入っているのです。

 

なんか、もういっか、転職するまで女装の予定は無いし。今のアメリカンカンパニーは受け入れて下さっているし…。と思いはじめました。

 

いっそのこと、突き抜けてどちらかに寄れたら良いんでしょうけどね。やっぱり私も所謂セクマイの系列で、変わった生きものなんでしょうね~…どっちに寄るのも、また難しいんですよ。率直に言えば、どっちもちょっと私とは違ういきものだし。違和感が出ちゃう。定義しようとするなら、FTXとか言うんでしょうね?家族は私のことを息子だと思っているそうです。プッ。

 

しかし、気になるのは加齢です。レチノールとDiorのファンデーションが手放せません。こんな女学生の様な髪型をしてるのはどうなんだろうと流石に悩みますよね。ってかハゲだし。

 

しかし、千尋さんはなんであんなに透き通るように綺麗なんだろうな~フェアリー?別の銀河からやってきた?美しい妖精さん??ラジオに「美の秘訣をご教授くださいますよう何卒宜しくお願い申し上げます」「もしかして…お風呂が美容液なのでは……」って投函したいくらい衝撃なんだけど、勿論、控えさせていただきます。(笑) 

ご本人は「服も化粧も面倒くさい」らしいんですけどね…。いつかどこかで、書いてくれたら、読めたら、いいな。千尋さんのbeautiful mistery。

 

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ギャンブル

遠い日々を惜しみながら日々が過ぎてゆきます…と、言えたら良いのですが、実際は去る者は日々に疎く、人生を遠く隔ててしまった今日では夢のような日々を思い返し懐かしむことすらなくなってきているのが現実です。そのことこそ、とても寂しく思います。写真に写る自分は当時からハゲているので、頭髪事情だけは一進一退であまり変わりません。残念。まだ別れたての恋人に後ろ髪を引かれて、恋しくて仕方なかったあの頃に戻りたいものです。

 

さて先日ボートレースにハマったと書いたばかりですが、ものの一週間であっさりブームが下火になって「同じギャンブルなら投資…NISAの方が良いに決まっている!」と証券口座に申し込んでしまいました。予測したり、やまはったり、ギャンブル要素が好きなんですかね…。パチスロはまったくダメでしたけど…。

 

そんなにギャンブルがしたいのなら、もっと人生に大きく賭けて欲しいと自分でも思います。いずれにせよ不確実な算盤を弾いて、かろうじて人並みのレールに乗った人生 (雇用環境、給与等)。それを、なるべくリスクに曝さない人生。

 

曝した結果、いい歳でクビが回らなくなる人生。

 

本当は行ってみたい国が沢山ありました。

 

貿易は一生続けるだろうなと思っていたし、今もまあそう思うんですが、その形は違う気がしますね。まあコツコツ頑張りましょう。

 

 

 

今日ね、割と、いや、かなり写真では別人に映りがちなちひろさんが、すーーっごい実物に近く撮れている写真見かけました…。そして思わず貼りました…。よんじゅうはち…さい…びゅーてぃー…未知の美しい生命体。

 

 

立派なGuilty pleasureです。

 

勿論、未知との遭遇は簡単には手に入りません。ホーストゥクラーブくらいのお金がかかります。個人のお店でのライブって、15Kくらいとります。ビルボードとか、BLUE NOTEの方が安いのよ。しかも、入れ替え制で、聴けるの6曲くらいの時あるよね…?

いくらなんでもちょっと高すぎるよなという印象です。これだとなかなか気軽にみなさんに「騙されたと思って体感してきて!」と言えませんよ💦

 

これで成り立ってるんだからジャズの世界って凄いな、おじさん中心なんだな、と思うんですが、実際ちひろさんを見ていると米国・日本間の高頻度での移動に加えて、国内のツアーでも恐らく新幹線多用して忙しく飛び回っているので、コストも相当かかっていますよね…無理もないよなと思います。

 

ちなみに、同じおじさん中心の世界でも、浅草の某ステージは少し前まで女子3500円でした。南栗橋まで行くと2000円くらいだったかも知れません。落ちが最低ですw

 

貴賤なく美は美だと思いますけどね!

 

Guilty Pleasure

ひょんなことからボートレースの世界にすっかり夢中になってしまいました。あの水上のスピード感、スリル!推測の愉しみ!今日だって出社だったのにどこにも寄り道せずに大人しく帰ってきてこんなブログ書いちゃってるので、新しい趣味様様ですネ…。愉し~。登録しちゃえばスマホから簡単に投票できるんですよ。もう電車のなかで延々とやってるよね。

 

とある南栗橋の遊園地の近くに競艇場があったので、いつかやってみたいな~と漠然と憧れてはいたのですが…近頃 私の奇妙な友人たちが、最高に馬鹿なきっかけから何故かボートレースをやり始めたんですよね。そしたらま~当たる、当たる。

的中!のスクショを送られて「簡単です。統計です。」なんて言われると、なんだとぉおぉぉぉぉ???本当かああああ???…と、無駄に悔しくなってくる。(危ない)

 

www.boatrace.jp

 

競艇は競技者が6人いて、圧倒的に1コーナー (一番内側を走る選手)が強い!という特徴があるんですよね。会場によって1コーナーの選手が逃げ切る確率が異なっていて、例えば桐生だと50%くらいのところ、別の会場だと70%あったりするの。

 

そして、選手によって1コーナーを逃げ切るのが得意な人、または外コーナーから「まくり」「差し」して追い上げて抜くのが得意な人がいる。選手のページから下段の様なデータがあるので、それを参照!

まあ、そんな感じで「1が逃げるか?まくられるとしたら、誰がまくってくるか?」を見立てれば、あ~~る程度予測がたってくるっていうね…。

 

後は他にもいろいろ見るところがあって、例えば出走表の"0.19"などとある部分はスタートの速さを表していたり(小さいほど速いらしい)、勝率が書かれていたりする。こーいうの色々見ながら賭けるんですけど、ま~面白いです。一日やってられる。

 

ギャンブラーな方は、1Rにウンゼン、ウンマンって賭けるみたいですね。一番配当の大きい3連単(1,2,3位を当てる)を狙って、何通りも賭けるんですよね。その時には、勿論軸を決める。1位を誰に固定するか、そして2~3位を誰にするか?と、幾つかのパターンを作って賭けるみたい。

 

でも私は、ひとくち100円の鉄則を守っています。(笑)

 

比較的当てやすい拡連複(3位に入る選手をふたり当てる)や、三連複(3位に入る選手を3人当てる)に一口賭けておいて多少赤字が抑えられるようにして、もう一口は配当の大きい2連単で賭けておくことが多いです。素人なので分かりませんが、まあ結果を見る限り、大赤字にならずにダラダラ回収しながら長く遊べているので、案外悪くないやり方なのかしら~?と、気に入っています…。。

 

丁か半か、じゃないからこそ面白いですよね。

 

とはいえ、所詮賭け事なので、思いもよらない結果になることも多々あるし、理屈で勝てる・黒字にしようなんて考えてはいけません。一日に三千円遣って、半分以上還ってくるなら最高!と思える方にはとても安くて楽しい遊びになるんじゃないかなあ。私はその口です。6艇しかないし1が勝ちやすいので、回収率は高い部類のギャンブルだと思います。

 

…とか言って、本当はちひろさんのブルーノート代を競艇で稼ぐぞ~~とか夢見てたry

 

目下、競艇の勉強に余念がなくなりそうです。コスパ悪ぅ~非生産的~。でも、今これが楽しいから良いんです。

 

明日も賭けるよぉ!ひゃくえん!

 

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缶詰とチューインガム

 

オフィスの改装記念に、本社からオリジナルグッズとI love NYグッズが大量に送り付けられてきました。巨大なcartonが7箱以上きたようです。最早courierではなくAirで運んだ方が良いレベルのボリューム!

 

※Courierとは、一般的に軽量な品物を簡易通関で迅速に輸送するサービスです。

 

ちゃっかり可愛い熊を持って帰ってきておいてなんですが、彼らはどうしてこうも自信たっぷりで「日本人にこれらを送りつければ喜ばれる」と信じきることができるのか、内心複雑な気持ちでいます。だって、立場を逆にしてみて、日本人がお祝いに「そうだ!アメリカ人にI love TOKYOグッズを送ろう!」と思うでしょうか?私はあまり想像がつきません。

 

I Love NYグッズを外国人に大量に贈る。これは、自分たちが世界の中心であるという自覚と自信の為せるワザのような気がしてなりません。私は思わず、「じゃあこっちは御礼にI Love MITOグッズを40FTコンテナで海上輸送してやろうか!嬉しいわね!」と思ってしまったんですけど、捻くれ過ぎでしょうか?(笑)

 

しかし、本当に、米国の会社で豊かな国と取引をしていると、日々「負け犬」の心境なのです。だって、私たち日本人がもう一度強者の気持ちを味わえる日は、恐らく来ないと思うし…。少なくとも、私たちの代では極めて困難でしょうし、今はもう過去の貯金で蝕まれつつある平和を食いつないでいるようなものでは?

 

特に最近は東京を歩いていると、まあ外国の方ばっかりですよね!得にハイブランドが立ち並ぶ銀座。新宿・伊勢丹。ありとあらゆる国の方がいて、思わずびっくりしてしまいました。(少なくとも、5年前は違いました。)

新興国が私たちを追い抜いていく象徴だなあとしみじみ感じながら、私は安い服を着て、通勤に疲れて、日々浮かれた彼らとすれ違います。この国に住みながら、この国に住む人にはなかなか享受できない富を、外国の方が愉しむ時代になってしまいましたね。出社の度に、大好きな街歩きの度に、私はそれを本当に辛く思っています。

 

もう日に日にミジメで辛くなってきているので、今日は思わず愚痴りたくなりました。(笑) 日々こういう落差と言うか格差というか閉塞感を感じているせいか、思わず時々、NYで活躍する千尋さんのことですら、見果てぬ豊かな国から届く、遠い、己とは無関係な高級な信号の様に思えて、聴こえなくなってしまうことがあるんです。

 

心が曇る時って、Wi-Fiが飛んだみたいだな。世界が灰色になる時、どんな音も映像も上手くダウンロードできなくなるのね。通信エラーだから誰も悪くないじゃん!と思っておきます(._.)

 

時々、若い日を思わず懐かしく思い出してしまいます。

新卒でちばらきで展開する地方の商社にいた頃は、研修では工場ででっかい紙管を粉砕したりしていたんですよ。紙管が機械から外れてガンガン落ちてきてケガしそうになったりね。言い方悪いけど、ゴミ収集よ!(笑)でも、そこの強面な兄ちゃん達には、仕事に関する大切なことを沢山教えていただきました。

 

多少世界が広がった今と、あの頃を比較して、どちらが幸福だったんでしょうか?正直、本当に分からないんです。

 

違う豊かな惑星の存在などに気づかずに、ちゃんと自分の足元だけを見ていれば、それはそれで満ちていたのかも?と思うのです。相変わらず飲んだくれて、案外、好きじゃない女の子のことを好きだと思い込んで、自分が誰かも知らず、世界がどんなところかも勿論知らぬまま、平和に生きてったかもね。

 

知らない方が幸せだったと、言いたくないのに。けっきょくかなしい。そんな心境でした。

 

 

マイ・ブロークン・ユー

ヘンな時間に飲んでしまった珈琲の所為か、昨晩は中々眠れずに寝返りを繰り返していました。何故か不意に表紙に一目惚れして買ってしまった漫画のことを思い出して、結局私は朝までこのセンセーショナルな作品に接着されてしまいました。本日は、少々長くなりますが壊れたマリコと「メンヘラ」等についてぼやぼや書いてみます。

 

「マイ・ブロークン・マリコ」は物凄く話題になった作品で、映画にもなっているので、ご覧になった方も大勢いらっしゃるかも知れませんね。

 

物語は、うらぶれた定食屋で主人公の「シイちゃん」が麺を啜っているところからはじまります。流れていたテレビのニュースで、突然26歳の親友の「マリコ」が自殺したことを知るのです。シイちゃんの”壊れたマリコ”は、父親から壮絶な虐待を受けて育った女の子でした。酒を買いに行かされ、家事をしろと殴られて遊びに行くことも許されず、性的な暴力まで受けて、彼女は育ちます。

 

そしてシイちゃんは、子どものころからずっと彼女の人生に寄り添ってきた、ちょっとグレた煙草をふかした女の子。ふたりは学校でたくさん手紙を交換して、孤独な衛星同士が引き合うように仲良くしてきました。そのシイちゃんも、成人した今はブラック企業で働いていて、相変わらず孤独で、どこかしなびた日常を送っています。煙草とお酒で管を巻く、ちょっとおじさんみたいな女の子なんですね。対してマリコは、美しく蠱惑的な、投げやりな男性関係を繰り返す所謂「メンヘラ」へ成長していました。

 

突然マリコの自殺を知ったシイちゃんは、今度こそマリコを守ろうと、マリコを傷つけた家族から遺灰を奪い取ることにします。そして、遺灰を抱きしめてマリコが昔行きたがっていた海へ今度こそマリコを連れていくことするのです。その過程で、思い出がシイちゃんの脳裏にフラッシュバックして、マリコとシイちゃんの過去が明らかになってゆくのですが…。

 

もう強ーーー烈に辛い作品で、単行本一冊のコンパクトさなのですが、変な話、感動してしまう程にひとつひとつのシーン・物語の帰結がしっかりリンクするように描かれています…。そして、絵に目を見張るような表現力、説得力があります。。一度読んだら心をつかんで離しません。

 

シイちゃんは、子供の頃から怖くても必死にマリコを守ろうとする子です。大人になった今では、マリコを殴る彼氏をフライパンでぶん殴って部屋から追い出してくれる。しかし、そうしてシイちゃんが必死にマリコを守っても、壊れたマリコはまた悪い男のところに戻ってしまうんですよね。「シイちゃんが本気で怒ったり心配してくれることが嬉しいから」「それだけ」と…。思わずゾッとしてしまうシーンです。

 

シイちゃんは、過激な言動・行動を繰り返すマリコに翻弄され過ぎることもなく、ちょっと口をへの字にしながらもいつもマリコを愛して守ってくれます。強くて、そしてちょっと鈍感な、いや、敏感過ぎない「彼氏役」の人物として描かれているように思えます。けれど、物語が進む過程で、実はシイちゃんがどれだけマリコを思っていたか明らかになっていくんですよね。遺灰に向かってマリコに言えなかった沢山の気持ちを叫ぶのが、本当に切なく苦しいです。彼女の記憶の中の幼いマリコ、本当のマリコは、無邪気なかわいい女の子です。その笑顔はシイちゃんにだけ向けられたもの。

 

成人してからのマリコのような人物って、悲しいことにみんな馴染みがあるというか…人生で誰しも一度は遭遇したことのある困った女性のように思えます。「私の事好きになってくれる人ならだれでもいいかなーなんちゃって」なんて言いながら、リストカットの跡を晒しながら頬杖をつく。うん…凄いリアルです…。私の少ないメンヘラ図鑑から3人くらい顔が浮かんできました…。そういう無鉄砲な言動で、周りの人も傷つけているんだけどね。

 

ですので、マリコのような壊されてしまった存在は、本当に苦しいことですが、個人的にもフィクション・ファンタジーと切り捨て難いものがありました。すぐ隣にいらっしゃると言って良いのかも知れません。けれど、シイちゃんだけは違いますよね。壊れたマリコのすぐ傍で、つかず離れず、自分の方が壊れることもなく愛し続けられるシイちゃんのようなナイト様は、この現実にはなかなかいないでしょう。シイちゃんの存在こそが、辛い現実を描いた物語にある救い、ファンタジーになっているように思います。

 

私は思わず、マリコが「じゃあ今度は私がシイちゃんを幸せにするね」と言ってあげてくれたら…一緒に死のうではなく、一緒に生きてねと言ってあげてくれていたら…と思ってしまいます。逆にシイちゃんが、一緒に生きよう!と叫んでいたら、結末は違ったのかしら。いや、同じだったのかも知れません。ブロークン・マリコは、きっとそんなことは出来ないくらい傷ついてしまっていたのだから。

 

こんなにも心に響く作品を世に送ってくださってありがとうと思います。

 

追記:アマプラにマリコの映画あがってました!おすすめできへんとだけ...。

 

 

虚空を見つめるマリコの姿が、恐ろしくも美しい一枚です。

 

 

マリコを読みながら思い出していたのですが、私の身近に「メンヘラと言う言葉が大嫌い」というメンヘラ(きつい言い方ですみません)が何人かいらっしゃいました。これには一理も二理もあると思います。実際に精神疾患に苦しんでいる方は大勢いらっしゃるはずですので、病気の方をメンヘラという形容詞に押し込んでしまうのは、とーーっても良くないですよね。

 

とはいえ、上記の彼女たちに限って言えば、「こんなにも可哀想で大問題を抱えているあたしのことを俗称で呼ぶなちゃんと気の毒な病人としてお姫様の様に扱え!」と言ってるようにしか思えなかったのですが、これは意地悪過ぎる書き方でしょうか。自分の望むときに、自分の望むかたちでヨシヨシしてもらえないと爆発するモンスター。弱物でいたいのだけど、本当は誰よりも自分のことが大好きで仕方がないなのです。私は正直、そんな人を好きになることはできない。

 

…しかしそもそも、どこからが「メンヘラ」で、どこからが「精神疾患」かなんて、明確に、公正に、線を引けるものなんでしょうかね?me firstで他人を振り回せばメンヘラと呼ばれて嫌煙されてしまうもの。しかし、そういうテロリストみたいな人たちにも実際に精神疾患があったなら…?うーん、なるほどきっとそんな簡単な話じゃなかったんだな、と思う最近です。

 

思えば私は大学で臨床心理学科にいたはずなのですが、何も役に立ってはいませんね…なんか当時は一生懸命楽しくやってたはずなんだけどw 全部忘れちゃったなあ。

 

内心では就職するよりも院に行きたかったのですが、あの時一度就職しよう!と決めて本当~~~~に良かった!と思います。だって、このきつい理屈っぽい性格でカウンセラーなんて目指してしまった日には、もう目もあてられません…。寄り添うどころか、切って捨てたようなことを平気で言うに決まっている…。かつてカウンセラーを目指していたときがあったのかと思うと、自分でも信じられないというか、正気かーーー!!自分の性格分かってるーーー!?とビンタしたくなりますね。

 

けれど、変な話、その性格が英語の文化であったり、諸外国と取引する仕事では活きてくるところもあるようですから、人生不思議なものです…。

まっことにありがとぅ

目標管理制度の一貫で、業務中の勉強が公認されています。実際はそんな時間があることは稀ですが、たまたま手が空いてしまった日に罪悪感を感じずに勉強できるのは嬉しいですね。そういうことで本日は、がっつり貿易実務検定のテキストとにらめっこ。

 

写真は、勿体なくてしまい込めないけれど飾り方に困っている大好きな山中さんの一部(こりゃ祭壇が出来上がるのも秒読みかも…。)と、大嫌いなテキスト。コントラスト。

 

ちひろさんが書いた文章は勿論、ちひろさんが紹介されていた本までどんどん買ってしまうから、私の膨らんでいくときめきを、新しい世界のページをめくる喜びを、この限られた部屋のスペースは受け止めきれないみたい。

 

ちひろさんについてはこの辺りでご紹介(っておこがましいですよねまともな記事じゃないのに)させていただいています。

buchicoco.hatenablog.com

buchicoco.hatenablog.com

 

 

さて、今日は業務中に勉強を進められたおかげで、久しぶりに何にも追われない清々しい自由!を味わっています。近頃私は例の貿易のテキストに追われていて、仕事を倒した後にやつを倒して、おまけにジムに行って好きな本を読んでギターまで弾こうとするというお馬鹿チャレンジをしていますので、無駄にゆとりを失っていたのです。だから今日は、好きなことをしよう。好きなことをしたいな。読むこと、多分、書くことなあ。けれど、結局ここに向かうと詰まった排水溝の様になって、何も言えなくなってしまうのでした。

 

ところで、本日はこのブログを整理しようかと思って過去の記事を眺めていました。少し驚いたことに、昨年は月に一件程度しか書いていませんでしたね。その前の年は大体週に一度…何をそんなに一人で喋ることがあったんだい。どうせ当時は正直に書いていなかったと思いますが、過去数年間は業務上かなり辛い状態が続いていて、ギリギリ平均台を歩いていた為、別の世界を持ちたかったのかも知れません。

 

しかしこうして改めて読んでみると、どの記事も本当に酷い。五回に四回は何が言いたいのかさーーっぱり分かりません…!書いた本人がまったく分からないのですから、読まされた皆様はたまったもんじゃなかったことと思います…そして、辛抱強く覗いてくださっている方がいらっしゃったら、心より御礼申し上げます。今後は少しギアを変えてここを続けてゆくつもりです。これ!といった方針はないのですが、最低限ブログの形は保ったものにしたいと思っているよ…。良かったら覗きにきてくださいね。

 

 

折角なので、今日は少し貿易実務検定の話を。

この試験は貿易実務・貿易マーケティング・貿易英語の三種目から成る試験で、知識に厚みが出れば良いなと思って学び始めました。しかし、実際やってみると信用状・手形を使った取引の話がかなりの比重を占めています。

 

大切なIncoterms (国際的な取引の仕切り条件・ルール)や通関の話などは、案外あっさりとしか出てこないのです。貿易実務というより「貿易金融」?

「これ、なんかちゃうんじゃ」と思いながら、イヤイヤこいつと向き合う毎日です。

 

私は商社 = Distributorの立場で働いていて、(少なくとも私の業界では)海外メーカーは誰にでも製品を売ってくれるわけではありません。原則、信頼関係のある認定業者にチャンネルを絞って販売するのです。パートナー(distributor)との良好な相互依存関係を守る為でもありますね。ソーフトに癒着と言うと分かりやすいのかな。従って、そもそも信用状や手形のやり取りが必要になるような信頼関係しかない業者とは取引をしないか、前払いを要求することが基本です。現在の実務と全く関係ない煩雑なカネの流れを学ばされて、ちょっと拗ね気味の最近でした。

 

さて、昨日は急いで顧客に「下段のお引き合いを誠にありがとうございます」と返信しようとしたらすんごい勢いで誤字ってしまって、「下段のおひき愛をまっことありがとぅ」と打っていました。アレン様かよwwと自分で笑ってしまって仲間達に報告したら、意外にツボに入ってしまったらしく「まッコトすんばらすぃクリマン語ですゎぇ!」「電車のなかで笑ってる」「読み返してまた笑ってる」「どうしようフルフルしながら耐久レースしてるまだあと一駅もある」と盛り上がってくれました。危うくクリマン語を顧客に送ってray offされるところでしたが、日々、彼女達との下らない秘密の馬鹿話に救われているのでした。

Fever!!!!!

昨日は!!!泣く子も黙るBLUE NOTEのCihiro Yamanakaさんの演奏を桐生で観て参りました!!!!このイベントを知ってから当日まで、3週間くらい前から緊張していました…なんかもうハラハラするので前日に無駄に衝動的に登山してしまったり…。(アホw)

 

奇跡的に撮影がOKの会場だったので、本日は贅沢なことに私の個人カメラに収まってくれた見目麗しい姿を皆様にもお裾分けしたいと思います☺ 通常許されないようですから、これは激レアかも知れませんね…。動画も沢山持っているので、ご興味のある方は気軽に一報下さい🙃独り占めするの勿体なくなっちゃう演奏です!

 

NY Baseの世界的なアーティストですので、「よしおさん」の話は海外勢の方が喜ぶかも…と、今日の記事は英語で書こうか悩みました。しかし、私が感激で完全に語彙力を失っているし休暇中でそもそも貧弱な英語スイッチも入りそうにありませんので、日本語で書きます。(笑) 

 

このジャズフェスティバルは昨年始まったばかりのイベントで、桐生駅の北口の小さな広場で開催されます。ステージも正直とても小さく、高さがないものですから、このスペースに世界の山中さん呼んじゃってマジで大丈夫なの…?一目でも見れるの?不安だらけの中参りました。不安の通り、到着すると会場は14時の時点で大盛況です。みんな、ねえここに何しに来たの?ってくらい酔っぱらってます。(笑)

 

あまりにテンパっている姉の看守役(緊張のあまり飲み過ぎて目が座って危険人物認定される等の粗相がないように、、、)として妹が同行してくれたのですが、鬼の様な日差しと相まってこの人込みには完全に参りました。二人で到着して即・プチお通夜モード。諦めて16時までは外側のベンチでゆっくり聴いて、16時の時点でなんとか良いポジションから立ち見しようと席を立ったのですが、凄くラッキーなことになんとかナイスな死角手に入れられたのです!!!

 

しかし生ちひろさん、もうとんでもなく凄かったです…。まず、あまりに華奢でびっくり…腕が…顔が…小さすぎでは…我が家の猫くらいでは…?(?)

背も150cmと相当小柄なんですが、半端じゃない激しい演奏なんです。でも、とても音が澄んでいて綺麗なの。もう、集中力が本当に鬼。アスリートって感じ。こんなに素敵な生命体が存在するものなの??ぜったいにもう同じ種族ではない…なにこれ実話??って、私はかなりショックでした。ある意味初めての推し体験かも知れません。みんなの言う「尊い」って、こういうことだったのね。

 

(こんなことも知らなかったのですが、ピアニストは登場すると初めにこんな風に椅子をいじって高さを調整するようです。小柄なのにとーーーても高くセットしていました。あ、右利き。)

 

一曲目からインパルシブというかなり疾走感のある曲を弾いていて、なんかもうしょっぱなから格の違いを見せつけるかの様だったね…と。未だかつて見たことのない美しい未知の生命体との遭遇って感じだった…。ちひろさんが現れた瞬間拍手と歓声でカメラがばーーーっって向く。もう完全にアイドルだよ。

 

 

芸能人ってその場からくっきり浮いてしまうくらい特別なオーラというか圧があるんですね。入ってきた瞬間にあまりに華、艶があってびっくりしました。「妖精」言っている人いて笑ってしまいましたよ。妹は「なんか降臨だった…」とか言ってるし、後ろの地元のばーちゃんも騒いでるし。(笑) 凄い人気です。

 

私が齧りつくように読んできた本人の文章はかなりさばけていて、「見た目なんてかまってる時間ないし、勝手にして~」「髪の毛なんてただの死んだタンパク質」「#女装」とか言っちゃう感じでしたので、本人の女性的な華やかさと言動のイメージギャップが半端じゃなかったです。ラジオでも文章でも本の紹介が多かったりして、庶民にも優しい貴族って印象だったんだよねw あの演奏のエネルギッシュさ、激しさ(私はそこがちひろさんの音楽の堪らない魅力だと感じています)は本人のフェアリーっぷりからは中々想像ができないね~。大迫力の演奏です!!!

 

衝撃だったのは、最後の一曲だった大好きな"So Long"という曲が彼女が子供の時に書いた「ママ バイバイ」という曲だったことです…。ピアノの練習をしなくて怒られて(いやで)書いたとか…才能…戦慄です…。「ママ バイバイ」のままでもとても可愛かったけれど、So Longはとても渋い、素敵な一曲になっています。

 

ちひろさんは地元愛が本当に深くて、このイベントも無料なんですよね。トークの度に仲間やスタッフの顔を立てて、「市長~!来年も宜しくお願いします~!」「皆さんJazz Barも宜しくお願いしま~す!」とアピールしてあげたり、桐生親善大使って感じでした。こんなリーダーに恵まれている町が本当に羨ましいですね。

 

ちなみにその後、サイン会もありました。凄い。。 勿論長蛇の列で、この間もフラッシュたかれまくりです。恐らく16代目くらいになるMOLESKINのノートにサインをお願いすると「良いの?」「KRUGだ」「シャンパン?」と反応してくれていたんですが、実は私はこのノートをメルカリで安く買っただけなので、どの会社がアメニティとして配ったMOLESKINだったかなんて今まで全然興味なくて知らなかったんです…まさか…「アッソウナンデショウカ?」となってしまいました。

妹に「大丈夫最初の二言だけちゃんと喋れてたからあとはなんも言えてなかったけど」とdisられて泣きながら帰りました。ちなみに後から調べたら、なんとKRUGは高級シャンパンのようでしたwwそんなの一度も飲んだことありませんwwクリュッグと読むことすら知らないクラグだと思ってたww まるでお金あるフリしたみたい?余計ダサいわ畜生。ちなみにこの写真は妹がいつの間にか横から5枚も撮ってた中の一枚です。全部妖精。全部可愛い。Thanks a lot!!! ちなみにこの方、48歳です。Age is just numberです!

 

 

 

あ、この文脈で言うと心底気持ち悪いなと思うんですが、ここからは世界の山中Fever!!!!とは切り離して読んでくださるとうれしいです。急に、ふっと子供時代の事を思い出しました。

 

私は当時、年上の女性と話せないいう深刻な悩みがあったんですよね。あ、笑いました?くっそきもいなと思った?(笑) 微妙に種明かしが済んだ今では(それでも完全ではありません。)自分でも本当に笑っちゃうような話なんですが、当時は本当に本当にシリアスな悩みでした。ミステリーでした。解けない恐ろしい謎だった様にも思います。解きたくなかったのかも知れない。闇が闇を呼んでいました。あの悪循環は当時は深刻な悩みだったんだよね。

 

折角向こうから構おうと来てくれても(恐らくぶすっとして)逃げてしまうわけですよね。折角手をつないで引率しようとしてもらっても、私はもう逃げ出したくて必死なんですから。でも、きっと人一倍甘えたかった訳です。

 

それでも、何故か壁なくしつこく飛び込んで可愛がってくれる良い先輩が習い事等々にいて、私はその人とだけは屈託なく話せたんですけど。元気に幸せにされてると良いなと思います。

 

振り返れば彼女も家庭環境が複雑だったので、なんか同じやつ助けて可愛がらなきゃ!みたいな本能が発動していたのかも知れませんし、同級生には出せない顔を気軽に出せる相手として、男みたいでおおざっぱでめんどくさくないw後輩が丁度良かったのかも知れません。地方は闇が深くて、めんどうくさいガキ多いですからね。彼女も色々と人間関係は大変だったようです。

 

みーちゃん、長い間本当にありがとう!お世話になりました。あの天真爛漫な顔が曇らずに、お元気にされていることを祈っております。絶対良いお母さんになるもんね。

 

振り返れば、愛されたり守られたりすることにとても飢えている時…あなただけは、憎まず、ちっとも怖がらずに、ただ純粋に私のことを可愛がってくれてありがとう。今でもあれはなんでだったんだろうなー?私ラッキーガールだよなーと不思議に思うよ。なんか年の差関係なく、友達みたいにCloseだったんだよね。

 

近頃、ヤングケアラーという言葉を聞くことが増えました。思えばみーちゃんこそ、本当はずっと大変だった筈です。だから、めんどくさい田舎の日々なんて、もう今は幸せ過ぎてすーっかり忘れちゃってるといいなあ、と思ったりします。私もこれからもそうします。何処かでお会いしても、過去から幽霊が声をかけるような野暮なことはしませんから。

 

もしかしたら私がなんとか曲がり切らずに生きているのは、人生の中で受けてきた無邪気な優しさが、そうさせてくれたのかも知れません…。