Enter The Void

最近はジャズとちひろさんに夢中です。

ねこ

二歩進んで一歩下がる五十肩治療の鍼灸から帰ってくると、ヨメヨメ(人間年齢72歳)が珍しくたたたたっと元気に走ってきて、棚に飛びかかろうと背伸びをしている。ばあちゃんお前まだそんな動きができたのかと驚いて振り返ってみると、彼女の視線の先、なんとそこには超巨大なバッタ。

 

やだーーーーーーーーーヨメヨメ倒してーーーーーーーー!ほら!ジャンピン!ジャンピン!猫パンチ!

 

飼い主の切なる願いも虚しく、いつまでも尻尾をふりふり棚にたたずむバッタを睨んでいるうちの猫…。結局、ものの数十秒で飽いて部屋にもどってしまいました。砂漠の神様はそんなに暇はないし、しもべが隣で震えていても意に介さないらしい。仕方なく、自分で及び腰で瞬間冷凍ゴキブリ退治スプレーを噴射しまくるはめになりました…。

 

虫から守ってくれる彼女が欲しいナ💛と、思わずゲンキンで不届きなことを思ってしまう季節です。どうやら重いネコ科フェチにかかっている私は、素早く動く虫をスパンと勇敢に仕留める姿を見たら、何度でも恋をしてしまうかも知れません。背後に潜む虫(生きてる…?死んでる…?)が怖いせいで、また下らないことを書いてしまったではないか。

 

それにしても、小さなお腹をぎゅっと丸めて、くびを傾げて侵入者を見上げている彼女の姿は小さな女の子そのもの。いくつになっても、私にとっては可愛い可愛い子猫です。どんなに白髪が増えて、面倒くさがりで、不機嫌になっても…。少し切なく思いました。

 

辛い七月が終わり、夏休みも間もなく。ようやく胃に穴が開きそうな案件も下火になってきました。人心地がついた感じ。下手な英語でインドに電話をかけたり、ひとつ理解してもらう為にひゃく言わなければならない業者を相手にしたり、つらい電話ばかり顧客にかけていた。海外メーカーのやることって何年経っても予想の斜め上行きます…いくらなんでもなんでそうなった????の連続

 

友人たちが女風の話で盛り上がっている中、私は今日もちひろさんの新譜待ちきれないなあ、BLUE NOTE楽しみだなあ、と思っています。

 

 

 

 

 

Up!

ああ、水戸線。週末は遂にやまなかさんのliveへ行って参りました。

 

水戸線と言えば、丁度わたくしが行き場の無いアウトローな十代を過ごしていた頃、予備校に向かう車中で澤野公房さんのジャズを聴きながら揺られていた日々を思い出しました。しかし、まさかなにもその年齢の頃に豊かな音楽の扉を開いていたわけではありません。(笑) 単純に、父が聴いていたのを盗み聴いては気に入ったものをパクッてたのです。

 

コンビニしかない田舎町に閉じ込められて育った不良の私にとっては、水戸線の穏やかな地方の古い町並みですら美しく、上品な別世界に思えておりました。あの町で過ごした時間は、くらい、くらい、閉ざされた狭い世界からの脱出で、結局は素晴らしい僥倖だったものです。例え逃げ込んだその町にも、結局はマックと、スーパーとレンタルショップくらいしかなかったとしても…。若い時分にとっては厳しい一時だったはずに違いはありませんが、不思議なもので、振り返れば山並に沈む夕焼けが美しく、いつもきれいに空が澄み渡っていた記憶しかありません。音楽は、それだけ透明な孤独な景色のなかではよく響くのですね。

 

やだ、ジャズにちなんで要らない自分の話ばかり最大熱量でしてしまいましたが、本題はここからです💦

 

あれから時は駆けるように過ぎ去り、わっちはこうして立派に中年サラリーマンとなりw、今週末は同じ列車で、古河へ…やまなかさんのliveを聴く為、ただそれだけの為に列車に揺られておりました。

 

前回GWに桐生のジャズフェスに行く前日はテンパり過ぎて衝動的に登山をしていましたが(笑)、今回はもうただひたすらナーバスになっていましたね...。(もっちろんものすごーーーく愉しみでしたよ!)

 

当日になってもまだこの茨城にやまなかさんがいらっしゃるとは信じられなくて、お店に辿り着いても「この予約メールはうちじゃないですねえ」「あ、それに日付が10年後になっていますよ」山中千尋神隠しに合う気がして本当にならなかった。何度確認しても不安でした。(笑)

 

いざ会場に行ってみると、木造りの素敵な会場にテーブルがぎゅうぎゅうに並んでいて、通り抜けが難しいほど!大盛況だったのですね。当然ながら紳士が沢山…既にオードブルとお酒を楽しんでる様子。または、奥様…。

 

それなりの値段をとるディナーショーをするような場所ですから、年齢的にも、恐らく性別的にも、何より品性の上で、こちらはもう完全に場違いで浮きまくりです。ダメージジーンズにM・A・Cの化粧…三十路なのに…。。。(一生懸命つくばに通ってなんとか買った服たちは、結局全部つかいものにならなかったんです。。。)

 

紳士中心の趣味の世界に入ったのはこれが初めてではないのですが、いやねえ…これは想像以上に辛い!!!!すとりっぴの写真撮影の長蛇の列に並ぶよりも過酷なaway感だったね…。最初は緊張で泣きそうでどうしようという感じだったのですが、一度ちひろさんの演奏が始まってしまえば、そんなことは吹き飛んでしまいます。本当に大迫力。至福でした。

 

「I'm gonna go fishing」からはじまって、「亡くなったウェイン・ショーターさん、坂本さんの音楽で世界中の人々が甘い生活を送ったと思います」というMCから披露された新曲「Dolce Vita」が始まった瞬間、もう度肝を抜かれました。甘い生活というタイトルからは絶対に想像もつかない、かつて聴いたことのないほど激しい演奏で、へ???ええ?え?え?え?甘い生活????激辛北極ラーメン????(大混乱)でした。それが進行していくととてもドラマチックで、やっぱりスウィートで、もう思わず涙ぐんでしまいました。あの日あの瞬間に、戻って、もう一度しっかり聴きたいよ。新譜の発売は8/23日なのですが、待ちきれません。騙されたと思って、是非一度聴いてみてくださいね!新しい趣味の扉が開いちゃうかも知れません(*'▽')

 

「今日はお肌がしっとりするなと思ったら、トリートメントでした。肌につけるものだから良いんでしょうか。」という不思議過ぎるMCも爆笑でした。トリートメントは肌につけるものじゃないよぉぉぉ多分「人体につけるもの」って言いたかったのかなぁぁぁぁ…でもあんなに綺麗になれるなら私も今日からトリートメントつけるか全身に…。

 

そして、笑顔が最高に可愛かった…。破顔しない、高貴なイメージだったので、演奏中やサイン会でニコニコ笑ったところを見た時は嬉しいビックリでした♡きゅって細くなった目とか八重歯とか猫ちゃんみたいだった…。

 

披露してくれた「枯葉」のウッドベースの演奏も最高でした…。

 

結局、今日も元気にまとまらない好き好き日記になってしまいました。

 

Impulsive!!!!!

youtu.be

 

 

 

辛い生活

近頃バイオリズムが下がり過ぎていて、もう今日は何もできそうにないのでここに来ました。ぼやぼや書き終わることには少しだけ疲れもとれていると良いなと思いつつ。いや、あんまり酷いダウナーな日記になってしまって、ふつうに後から消したくなるかも。

 

実はなんてことはなく、10日間で5回もつくばで遊んでいたら疲れるのは当たり前なのだ。そうしてアメーバのように増殖を止めない書籍たちと反比例するかの様に、差し迫った必要のある洋服は1枚しか増えず、珈琲豆や茶のストックはしっかり増えていく…。。あなたが本当に行くべきなのはイーアスつくば…。一度プツンと緩んだ財布の紐がなかなか締まらない近頃です。

 

 

若いころからなんとなく平均台を歩いている感覚があったものの、年を重ねてからは「首の皮一枚をつなげている感覚」という表現の方がしっくりきます。落ちたらおしまいだ!というヒリヒリした恐怖があったというほどではなくて、なんていうのかな…常にtentativeというか…安定した暮らし、漠然と明日も続いていくと信じられる暮らし…「日常」という感覚がとても薄かったんですよね。そして首の皮というのは、私にとっては「がいこくの会社の会社員」という昼の仮面であって、それがあることでなんとか人間のフリをしていられているという類のもの。しかし中の人は、随分前からそいつを嫌がっているようなのです。本心では嫌なものに首の皮一枚で人生を守られているということですから、そりゃ愉快じゃないわけです。

 

しかも、先日引用した千尋さんのエッセイじゃないですが、別に必死に頑張って戦場から帰ってきたところで、別に誰の為でもない…誰が手当てをするわけでもない…。そうしてみると、ひたすらいくさで傷ついて収奪されているだけの人生ってなんだ??この先うん十年と??…とまで思えてきて、今度こそ魔宮入りです。(笑) 血を流す価値が分からないということでしょう。そういいつつ、結構仕事にこだわりが強い方なのかも…結局、休日にお気に入りのカフェにいても次の方針を考えていたりします。。

 

今日はいつもの馬鹿話で友人たちが「〇〇ちゃんは勇者、〇〇ちゃんは賢者」みたいな話をしていて、「はるちゃんは快復魔法担当」と言われて驚いてしまいました。日々、ああ副作用が、だの、もう日光アレルギーたまらない、だの、体調に文句をつけてばかりいるのですが…。加えて、何ひとつ思うようにいかない、トラブルだらけでままならない貿易業。つい先日もいよいよ怒って業者を変えた。ああ早く子犬に生まれ変わりてえなぁ…明日子犬になってないかなぁ…と思いながら生きているのに、快復魔法どころではありません。(笑) だいすきな唐辛子を入れてなんとか動いていること、多々。まさに、辛い生活ですね。

 

こんならくがきを書いているうちに、眠気が限界にたっしました。いつにもまして知力ゼロ。

 

しかしこの数か月、ここもなかなか「ちひろさん好き好き日記」です。これからもひっそり続けたいものです。あなたの秘密の花壇を耕すことは、あなたの、夜の、本当の仕事だから、思う存分勝手にインスピレーション受けておきなさいな、と言ってみる。折角そんなアーティストに出会えたんだから。

 

この恋は、鳴りやまないピアノと、きれいなドレスと胸元に光るクロス。それに、あなたの可愛い誤字その時々刃物みたいに鋭い文章との、私の秘密の勝手な「甘い生活」。だれにも便りをださないしらせない、大好きなあなたにももちろん、秘密だ。DOLCE VITA!

あおいほん

先日、仕事の帰り道に立ち寄ったMad Cityに非常に頼りない願いをかけてきました…。たぶん、あなた頑張るでしょ?ね?大丈夫だよね?ね?ね?

 

最早祈り。

 

「頑張りが不幸を呼ぶ」のではなく「不幸が頑張りを呼ぶ」ぶのです、などと言ってみたところで、上品に首を傾けられておしまいでしょう。自分の時間をひとり占めしているだけのさびしい自分に「わたし頑張ってるぅ」と酔ってみても、さっきの「頑張るが不幸を呼ぶ」という友人の言葉がループし、虚しさのどうどうめぐりになるだけです。一人~不幸~がんばりのわだちからどうしても抜けられません。

 

ゲイパレードがまぶしい。たったひとりラブソングを弾くわたしの影ぼうしが濃くなったような…気のせい、気のせい。 (ジャズのある風景)

 

先日読んだやまなかさんの本の中で、もう、あんまりにも共感しすぎて「わぁぁーーーーー」と笑い泣き…を通り越して本当に泣きそうだった一節があったもので、最初に引用してみました。いや。これ。これ。これ...。性懲りもなく、短冊に「たぶん頑張れるよね」なんて頼りない祈りのような願いをかけておいてなんですが、これ...。

 

あんなにうつくしいひとがこれを書いたのかと思うと、一瞬脳が矛盾した信号に混乱して停止してしまうような奇妙な感覚に陥りますが(笑)、収録されているどのエッセイもユーモアとセンスが光っていて、しっかりと実感を持ちながら読めるものです。十年前の文章も、やっぱり同じように恋しながら読みました。おすすめ~♡

私は彼女の書いたものがどどどどどツボで、飽きずにずーーーっと読んでしまいます。

ウルフより、サンドより、やまなか。(笑)

 

 

しかし…Handlingが難しい自分自身に、どうにか頑張ってもらうためには、まずやめなくちゃいけないことがあるはずで。「そろそろいい加減どうにか自分から本を取り上げないとまずいかも…」と頭で思ってはいるのですが、この長旅がどうにも終わってくれない。兎に角次から次へと節操がない。結局、昨日もつくばへいそいそと出かけて、都内でもお目にかかれないようなこだわりの本屋さんたちでせっせと買い込んでいました…。そして翌日の今日、一気に四冊読んでしまうという。

 

コストのことを言うのもなんですが、本とは、基本的には安価で沢山の贈り物をくれる良い趣味だと思います。。しかし、一日で一気に何冊も読んでしまったときは流石に「私一日で〇千円分も食べちゃったのか…港区のステーキじゃん…」と、なんとも言えない思いに駆られることも。(笑) いかん。でも、本当は、これも自分にとって必要な求道なのだから、もう満足いくまでやるしかない、と分かっています。短冊の通り、たぶんがんばってくれるでしょう。ぜんぶね?おねが~い、英語やってほしいな~。It would be appreciated if you put in further efforts to be fuluent in English for your profession. You are facing unavoidable business nessecity. Please do not let you forget the early spirit!

 

 

そして先日、遂にBLUE NOTEのチケットをとってしまいました。

www.bluenote.co.jp

 

思ったより早くチャンスが来たなーーーーーやまなかちひろさん@BLUE NOTE!‼

しかし、ユニクロZARA(ときどきAZUL)しか持っていない私としては、もう何着ていけばいいの?推し団扇を全力で振り回すまでもなくエントランスで出禁では???と戦々恐々としています。(振りません。) スーツじゃだめ??????

 

しかも、筋金入りの買いもの嫌いなんですよね....年々酷くなっていきます.…。できればすべてAIに任せて、全身を一度scanしていただいて、事前に登録しておいた好みのデザインを基に勝手に選定して靴も服もすべて化粧品もすべて自宅に届けていただきたいです。当たりの確率が高い福袋みたいな感じになりますよね。世界の頭のいい人、お願いします。株、買いますから。

 

そもそも再来週の今日は最初のライブに行かなければならないのに、買い物、全然してません。やばい。私はこの調子で友人の結婚式の服ですら直前まで調べられませんでした。これは脳のびょうきなのかしらと思うほど。。やばい。助けて~。むり~。ちひろさんはすーごいショッパホリックだそうで、買い込み・ため込んでしまうそうです。ああ、少しは推しの影響を受けてくれないかなあ。

 

 

そういえば、先日の最低な記事、人妻熟女デリヘル(女性向け)怪事件以降、この弱小ブログのアクセスが妙に高くて気の小さい私はびびっています。世間にはそんなに人妻(略)をお探し求めのお客様が多いのでしょうか…。NONO…路確NONO…。

 

でもね…正直問題、変な話、苦しくて死んでしまうくらいなら、今の人生が蟻地獄に思えてつらいなら、劇薬もありなのかも知れませんよ。一旦ダメでださくなってしまったって、逃げたって、別に良いのだと思います。フラジャイルであることを、許し合う方がいいですよね。セーフティーネットは意外なところにも落ちてるのかも知れません。日々、誰かがどこかに新しく作ってくださっている。だから、お互い、なんとか死なずに生きていきましょう。まあ、書きながら私も擦り切れそうなんだ㌔正直問題。路確ノーマルピーポーに負けてはいけませんぇ!!!

 

あ、クリマン語つかっちゃった。

家族が連続で入院していたり(命に関わるものではありません)、仕事が非常に大変(インド、運送店、顧客と絶え間なく辛い電話をしています。来週もトラブル通話地獄となりそうです…お金が入るくせに働かない人を尻目に。)なことが続いていて、先日はちょっと思い切って平日につくばまで行ってみました。

 

つくばには素敵なブックカフェができたと聞いて気になっていたし!県南ならもう少しまともな本屋もあるはずだし!島崎藤村の春を探しに!それにそれに、都会にしかないいきなりステーキだってつくばにはある!...と、思い切ってドライブ。

 

「サッフォー」さんはとても素敵なところで、遂に東京でしか買えなかったような本がこっちに来たなあ、という品ぞろえです。「北関東の文化の砂漠の居場所になりたい」と、可愛い猫のロゴを袋に押しながらフラワーデモの書籍まで一緒に渡してくださった店主さんのムードにも元気をいただきました。あちこち寄り道してようやくレストランに入った時...

 

 

 

彼のニュースが舞い込んで参りました。

ご家族でもなんでもないのに、ごめんなさい、あの瞬間から、私も視界にも聴力にもディストーションがかかってしまう。暗い水中にいるかのようです。

 

若いのに、本当にしっかりしてて賢くて才能に溢れたおひさまみたいな可愛い男の子でした。まさか彼・彼女がいなくなるなんて、嘘だよね。もういないはずがないよね。市民には預かり知れぬ何かが、あったのかも知れない…本当のことは勿論分からないけれど...あんなピカピカの子に輝いていた子が、まさか、こんな理不尽に世間に傷つけられて、将来まで奪われてしまうはずないよね...。

 

 

信じられないよ。信じられない信じたくないという一心でスマホを見ると、知人たちがもう早速通知であなたの噂をしています。

 

 

身勝手だってさ、りゅーちぇる

 

あなたがこの日を選んで去ったのは、"わざと"だってさ、そんでもって、芸能人の自殺はひっぱられるわぁ、だってさ。

 

可愛いそうなのは、お子さんと子どもだけなんだってさ。傷つけられたのは、彼らなんだって。

 

それも、たった一人あなたの手によって。最後はあなたの自死によって、だってさ。

 

 

 

私はゴムみたいな牛肉を無心で飲み込んだ後、知人たちの言葉に二重三重にショックを受けて、駐車場から暫く出られませんでした。言い返しちゃいそうだったのよ、ノンケの傲慢な奥様たちに。

折角思い切ってつくばまできて、素敵な一日にしてもらったんだから気を取り直して帰らなきゃと、無理矢理自分を鼓舞しながら浮かんでくるのはあなたへの遅過ぎたラブレターばかりです。

 

偉大な子が亡くなったこんな局面で、要らない私の話混じりでごめんなさいですが、私も書きながら少しずつ整理したいと思います。あなたが結婚したのは、ハタチそこそこの時だったよね。若かったよね。きっと、すーっごく素敵な女の子に出会って、才能が引き寄せ合うみたいに伴侶になったんだろうなあ。二人はキラキラ、ぴったりだったもの。

 

同じくらいの年の頃、私はまだきっと自分だって男性が好きな筈だと漠然と思っていたはずです。そして、思えばぜんっぜん好きでもない人を好きだと言ったことだってあります。その逆だってあったかもね。

 

曖昧な、自分でもなんだか分からない時間を過ごすのって珍しいことじゃないらしいですよ。あなたは、自分にぴったりの男性に出会う前に、あまりにもキュートでぴったりな女の子に出会ってしまっただけじゃないかな。その後数年を経て、どうしても偽れない自分の真の姿に気づいた。いや直面せざるをせなかった。それだけじゃないかしら。こういうことって、実はゴロゴロしてるはず!なのに!!!

 

どんどん綺麗になって、「僕」じゃなくて「わたし」って言えているところを見て、いいじゃなぁいと勝手に思っていました。

 

私はあなたのことほんっっとに好きだったんだなあ、ファンだったんだなあ。こんなにりゅーちぇるは人の心を温めてくれてたんだなあ...。まさか。悲しいやりきれない信じたくない残念以外の言葉が、なかなかでてきてくれません。

 

みなまでサンドバッグにして言ってくださらなくとも、本人にとっての真実というのは、しつこく後ろから襟をひっかけてその人を逃しません。真実は、どこまでも追いかけてくる地獄です。それをなんとか色をつけて、アレンジして、ユーモアにしたり酒にしたりしてみながら、引き受けるのですよ。どこかでポキっといくかも知れないけどね。あなたなんかがわざわざ言ってくださらなくても、ちゃーーんとそれぞれその人自身の地獄の楽園にいますから、それを生き延びてるんだから、ご安心を❤︎、と、キザにやり返しちゃいなよと。

 

あてどない、おもい。

 

彼女の本当の姿は彼自身を追いかけた。どうしようもできなかったはず。幸せになって欲しかった。

わたしたちの最低な会話

年明け早々に救急搬送されてから、あっという間に半年が経つ。一度体内が大火事を起こすと、その後も血管がチリチリになったり内臓が血を流してみたりと厄介な二次災害が起きることがあるのだそうです。今日はその最後の予後チェック。

 

こちらをご覧の皆さんには一切ご縁がないことを祈るばかりですが、造影剤を使ったCT検査も、現代の詳細なエコー検査も、結構苦痛なものです。造影剤はそれなりに体に負担・リスクがある為にやたらと念書を書かされるし、点滴で造影剤を入れた瞬間に体にかーっと熱が拡がってゆくあの奇妙な感覚にも慣れることはできそうにない。エコーもまた、熱い液をぐりぐりと塗ったくられては「息を吸って~吐いて~」と律儀に指示に従うこと20分間。なんだかやたら痛いし、あの時間も、やっぱり永遠に思える。

 

しかも今日は、不運なことに11時にエコーを済ませた後に診察は14時からなのです。「はい、問題ないですね~。」ただその一言を聞く為だけに、私は貴重な有給の3時間を持て余す。薄い財布の中身もハラハラ逃げていく。病気なんて、なるもんじゃあありませんね!

 

 

…なんてどうでも良い話を診察を待つまでの間に書きたかったのではありませんw

 

頭書の件に戻りますが、important notification! ここからは大変下衆な話になりますので、それでも宜しい!という寛大な方のみ、お目通しをお願い申し上げます…。警告させていただきましたからね、不快になったと恨まないでくださいね!(笑)

 

 

今月の終わりに、推しが遥々NYから私の暮らす田舎の会場にいらっしゃいます。

「今日は酔っぱらってるから!」なんて下らないいいわけを胸に、予約の電話を躊躇って先延ばしにしようと思っていたのですが…(だってこんな奇妙な女が行っていい場所かわかんないんだもん怖いもん) 昨日、結局意を決して会場に予約の電話をかけてしまいました。きっと事実は反対で、酔っぱらわなくっちゃ勇気が出なかったんじゃないかと思います。(笑)

 

私はまともにライブというものに行ったことがないので、相場が分かりません。「ええ~ライブってこんなに高いの~!?」と親しい仲間内に話してみると、「夜の娯楽より高いじゃん!(オブラートに100枚包んでおります)」…と大盛り上がり。私たちの話題の焦点はあっという間に肝心のジャズライブを大きく離れ、もう大きく脱線事故。急速に下衆な展開へ。

 

…それでは騒ぎの発端になった問題の料金比較表を下段にお出しします。

 

 

<Ex: Jazz Liveの一例>

 

 

<Ex: 夜の娯楽の一例>

 

 

 

「風〇って70分で10,000円なの!?」「ライブ高ーーっ!」「待って!行こうかな!」

 

大騒ぎです。そこからはもう、”パネル”のスクショの嵐。急速に穢れゆくカメラロール。「やっぱ茨〇のレベル駄目だわ~」「〇くん悪くないよ!」「こっちの店舗の方がイケメン」ww 経験者までカミングアウトででてきちゃうし。

 

そんな悪ふざけの途中で、「ところではるちゃんはどんな人が好きなのよー」と急に矛先がこちらへ。

 

本当は好みなんていつまでもあって無いようなものなのですが、強いて言えば「多分ずーっっっと年上の落ち着いた方が好きだから、年齢的にも夜の世界にはなかなかいらっしゃらないかも」と答えてみる。すると、「はるちゃん達向けの風はないの?」とぶっこまれ、今度はそっちのパネルを調べはじめてしまう。なんてことww 「意外と安い!」「ジャズ高い!」じゃないww 「まともなところ無いと思うよ~諦めるよ!笑」と返すと、友人の一人から「男性向けで女性OKのところなら良いかも」と大真面目にアドバイスをいただいてしまう……。OMG.....

 

あれ、もう何がなんだか…ジャズはどこへ…。あれ…?

 

 

面白おかしく書いておりますが、本当は一連の馬鹿話も、彼女たちが付き合ってくれただけ。真心、優しさだと分かっています。

 

傍目には順風満帆に見えても、家庭を築いていても、仕事で活躍されていても、三者三様に心の奥では満たされない寂しさや、問題を抱えているものなのですね。性と寂しさが不可分に絡み合った、暗い、暗い、洞穴に、落ち込んでいたりする。そこから這い出ようと望むとき、恐らく多くの人は劇薬を選びがちだ。女同士で、こうやって人様には聞かせられないようなバカ話をオープンに話せた方が、極端な方向へはしらないで済むのかなあと思ったりします。洞穴にいるのは、きっとあなたひとりじゃないのだと。

 

結局のところ私は、素敵なライブに15,000円を支払わずにいられなかった自分と、じょふーに10,000円支払う彼女達の間に、そう違いがあると思えなかった。同じ、同じ。たぶん、それが言いたかった。身の丈に合わない贅沢は、もろ刃の剣で私たちを切り裂くかも知れない。毒になるのか薬になるのか、そう簡単には分からない。ジャズだから美しくて薬になって、夜だから毒物だなんてことは、絶対にない。

 

 

そうして結局、友人の一人が無駄話の最後に私に送ってきてくれた優しさのリンクは、「人妻熟女デリヘル(女性対応OK)」でした……………。

 

 

 

オチ!!!!

 

優しさなんです。

 

 

でも、うん、私はやっぱり、風俗はいいからライブに行こうかな。(笑)

さて、診察に行ってこよう。明日も仕事だ。

女たちの作戦会議

今日は酷い寝不足で、仕事とジムが終わった後にはもう一行も追えそうにありません…。こんな日にできそうなことと言えば、ぼうっと詰まった何かをこの排水溝に流すことと、そして、いつもの仲間たちとの馬鹿話くらいでしょうか。

 

寝不足の原因は、友人の悲惨な離婚問題でした。

 

事実は小説より奇なりと言いますが、0歳児を抱える彼女からの耳を塞ぎたくなるような打ち明け話に、仲間の誰もが阿鼻叫喚の嵐。「くずーーーーーーーーー!!!」「待って、人間の話してる?」「竹刀ださなきゃ 」「胴着どこだったかな…」「あたし酒やけした声でバットもってくから」類は友を呼ぶのか…なかなか過激で格闘派です。

 

彼女の力で借り上げているアパートに居座っているという、とんでもない屑男。昨晩は、格闘派一群はそいつの元へまさに乗り込む勢いでした。そうして女たちの作戦会議は、夜中まで続いたのです。兎に角、カンパもするし、いつでも逃げてきて良いよ!と声をかけ合い、次の将棋の一手への案が飛び交う。彼女たちは賢く、頼もしい。そして、どんな時も最後は必ず笑いに変えてしまいます。

 

私たちは、これまでも何度も夜中まで「女たちの作戦会議」をしてきました。身近な人に奇妙な男性がついてしまったときも、お子さんが心配なときも。人には言えない馬鹿話、秘密の戯れが私たちの大半を占めていますが。(笑)

 

やはり持つべきものは友人と言うべきか、はたまた、差し伸べられた手を思いきって掴む勇気と言うべきか。「ちょっと聞いてもらいたいことがあるんだけど…」そんな最初の一言の勇気が、思いもしなかった大きな支援を引き寄せることもある。縁とは本当に不思議なものです。望んで手を伸ばしても絡まない蔦のようで、やはりそれは、僥倖です。一体、いつ、どこで、どんな形で訪れるかさっぱり分からないのですね。私はシスターフッドなんて言葉を聞くとイライラしてしまう性質でしたが、なーるほど…この世にはるのかもね…と思い始めています。

 

願わくば、これからも私たちが、夜中まで秘密の花園で騒いだり、時折互いの棘を抜き合える仲であって欲しいと願います。日陰で大人たちから隠れて舌を出し合う子供たちのように。世を忍ぶ昼の仮面をそっと外して、いつまでも…。

 

 

さて、ここからは少々実際的な話ですが。

 

各種手当が「世帯主」に振り込まれてしまうことの問題点は、折に触れて指摘されていますよね。私は今回の友人のケースを見て、これは本当にまずいなと思いました。経済的DVの温床。どうやら相談すれば振込先を変えてくれる場合もあるようなのですが、実際はなかなか簡単ではないようです。やはり、個々人の口座に振り込まれるべきでしょう。虐待者から通帳を取り上げられてしまえばそれまでかも知れませんが、少なくとも、なんでもかんでもまとめて世帯主に振込されるよりは、個人の口座に振り込まれた方がチャンスが残ります。

 

そもそも「世帯主」って概念はなんね?考えてみたら奇妙過ぎます。一家に「主」等がいるわけあるか。いてたまるか。一番金を出しているやつのことを言うんか?そんなら女が世帯主のことも腐るほどあるわなーーーーと、私はここにきて始めて「ふぁっく家父長制」の概念を理解しはじめると言うね…。

 

乱暴な言葉で批判しても、誰にも何も届かないことは分かっています。けれど、今日は言葉を吟味しているような余裕はありません。私たちの住んでいる国は、とんでもない、化石としか言えない大馬鹿野郎です。化石で結構、文化に妄執しても結構。少なくとも経済的に多少なり前進していて、幸福ならばね。どうですか?それすらクリアできていない。年々追い抜かれていく。ならばなんの為の仕組みなんだろう。多くのことに、そう思う。

 

まあ、きっと誰が読む訳でもないし…と思って好き勝手投稿したものが、意外と読まれてしまったりします。今日もそうなる予感がしますw LINEの仕組みが変わってしまって、投稿者は公開範囲をあまり選べなくなったようですね。LINEが勝手に「ともだち」を決めちゃうんだよ。それでも今回で「150投稿」とみて、congratulation!とつぶやきました。無意味なささやきのボトルを海に投げて、150回。無意味と分かっていてもやめられないところに、私の業がございます。書くという小さな小さな自由を、もっと探りたいから…。時々、それだけがすきなこと。かも、しれない。こんななにもできない日には。

 

訪問してくださった方へ、心より御礼申し上げます!